夜中に響き渡る奇声と戦闘音!
猫同士のケンカ地獄!!
猫の縄張り争いを初めて見た・・。
深夜に外でうなり声がする。
窓を開けると、二匹の猫がこちらを見上げていた。
猫たちは「に、人間だあ~!!」とでも思ったのだろうか。
目をまんまるに見開いている。
(静かにしてくれよ。何時だと思ってんだよ!)
そう思いつつ眠い目をこすり、再び目を開けると・・。
10秒も経たないうちに、二匹の姿は消滅していた。
(あら? アイツらどこ行った?)
ほどなく、10メートルほど離れたあたりからうなり声がする。
丁度、木の陰に隠れて私の位置からは見えないあたりだ。
猫A
「フッ、とんだ邪魔が入ったようだなッ!」
猫B
「あっちでやろうぜ。愚かな人間が来ると面倒だからな!」
猫A
「いいだろうッ! そこがお前の死に場所だッ!!」
猫B
「ほざけ! それはこっちのセリフだぜ!!」
人には聞こえないこんな会話があったのかどうかは・・。
知らない。
(はぁ。人目に着かないところでケリを付けようというわけね)
そう思った瞬間。
「ブギャァ~~ッ!」
ものすごい叫び声がした。
戦闘が始まったようだ!!
「ニ゛ャア゛ア゛ア゛ア゛~ッ!!」
ドーン!! ドゴーン!!!
道路の向かい側にあるスチール製(?)の板塀に、猫が激突している音がする!!
しかし、こちらからは詳細が見えない!
どうやって吹っ飛んでるのか見当もつかず、不気味の一言!
(すげぇ・・。怖え・・!)
「ムギャァアアアア!!!」
まだケンカは続いているようだ。
(やべえな。どっちか死んじまうんじゃねえか・・)
そう思った瞬間、ピタリと声が止んだ。
激しい戦闘音も聞こえなくなった。
辺り一帯が、再び元の静寂に包まれていく・・。
(は? 終わったの?)
どうやら、勝敗決したようだ。
だが、二匹とも姿を見せなかった。
人間のいる方向には戻らない、ということだろうか。
ともかく、どちらかが勝ち、どちらかが負けた。
勝った方は近所をナワバリにし、負けた方は出ていくのか・・。
翌朝、現場を見てみたが、別に猫の血痕も死体もなかった。
たいしたケガが無ければいいのだが・・。
ノラちゃんたちの世界も大変らしいね・・。
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