不屈の闘将・アマゴワクチン!モデルはどうみてもナリタブライアンです!!【みどりのマキバオー】

アマゴワクチンの血統は?
ブライアンズタイム産駒じゃないのか!?

1996年の菊花賞馬・アマゴワクチン!!
マキバオー、カスケードと並ぶ「三強」の一角のかっこよさについて考察!!!!

引用:つの丸『みどりのマキバオー 14巻 144ページ』
今日は、みどりのマキバオー語りです。


白いシャドーロールの名馬・アマゴワクチンについて語ろう!!



アマゴワクチンは『みどりのマキバオー』にて登場した、マキバオー・カスケードのライバルとして活躍した馬。

1996年の最強世代における、三強の一角ですね!!



彼のモデルは、白いシャドーロールが示す通り。

完全に三冠馬のナリタブライアンです。



トニービン産駒のミドリマキバオー。

サンデーサイレンス産駒のカスケード。

そして、ブライアンズタイム産駒のアマゴワクチン。



1990年代の「種牡馬御三家」の産駒。

マキバオーの「三強」もコレで成り立ってるのか、と思いきや。



ワクチンの親父はホリスキー(漫画内ではホラフキー)でした・・。

モデルがナリタブライアンなのに、どうなってるんだろう?



(;´Д`) ???



もしかしてだけど・・。


つの丸先生がダビスタをやってるとき、ホリスキーから超強い馬が生まれたのかもしれませんね。

だから、ホリスキーを抜擢した!!


あるいは、ご自身を「マルゼニスキー」と呼ぶギャグをしておられたので。

マルゼンスキーの初年度産駒、ホリスキーの仔を登場させたかっただけなのかも(笑)



(^ω^) マキバオーとワクチンは、つの丸先生の孫なんだよね。

アマゴワクチンの戦績は?
意外と3歳の夏まで平凡ですね。
・・ケガのせいで。

次に、ワクチンの主な戦績を考える。


まず、判明している分について。


勝ったGIは京都の菊花賞、天皇賞・春の2つ。

他の重賞は函館記念、神戸新聞杯です。



意外ですが、ワクチンは3歳の夏の「函館記念」まで重賞を勝ってないんですね・・。


2歳時に「京都2歳ステークス」を勝っているもの・・。

1996年当時は、まだ京都2歳ステークスはオープン競争でしたからね!



実は、アマゴワクチンは、デビュー後に2連敗を喫していました。



兄・ピーターツーが1995年の函館記念で故障引退してしまった後。

ワクチンは「僕はまだ2戦して勝ちがない・・」と自信がなさげでしたが。


兄から「競馬は一人で走るものじゃない」という言葉を聞くと、たちまち奮起!!



未勝利戦を勝ち、オープン戦と連勝!

戦績は4戦2勝2敗となり、めきめきと頭角を現していきます。



(モデルのナリタブライアンは、シャドーロールを付けて京都2歳を勝ったんでしたね!)



続く朝日杯では、兄からシャドーロールを譲り受け、初のナリタブライアンコスで登場!!

カスケードやマキバオーと対戦することになります!!



三強の初対決でカスケードの2着に敗れたものの、再戦を楽しみにして春へと歩を進めます。

次の共同通信杯は本来勝っていたレースですが、モーリアローの執念により骨折してしまった・・。



(;´・ω・) 3歳春から、ワクチンとケガの闘いが始まるのだ!!



皐月賞はなんとか出走までこぎつけて乱ペースに持ち込むも、残念ながら敗退。

脚部不安が悪化し、ダービーには出走することができませんでした。




ワクチンは怪我。


マキバオーは親分と死別。


カスケードはダービー後からマリー病の症状を自覚。




(;´Д`) 三強にとって、試練の時が続く・・!!




夏場の調教中には、マキバオーやブリッツに対して「自分は、戦績的には世代で格下」ということを言います。



「オレは重賞の1つも獲ってない。モーリアローやベアナックル以下だ」

「気にするな。オレはただのオープン馬だ」



・・みたいな。

それで、兄ピーターツーが故障で引退した函館記念に出るわけですが。


ヤケクソかと思われる逃げ戦法に、マキバオー陣営は好敵手のワクチンの心配をします。


山本菅助

「このペースで、最後までもつのか!?」


飯富先生

「どうやら、あせりが出ちまったようだな!」




この時のワクチンのセリフが泣ける!




ワクチン

「逃げ? 逃げだと・・!?」


「これが逃げてるように見えるのか!!」


「オレは追ってるんだよ!!」


「必死においかけてんだよ!!!」


「遥か先にいるあいつら2頭・・」


「マキバオーとカスケードをな!!」




ワクチンの視線の先には、すでにGIを獲っているカスケードとマキバオーがいる!!

だから、彼らに何としてでも追いつきたかったのです!!



けっきょく、6番人気ながら大差をつけての逃げ切り勝利、完全復活をアピールしました!!

終わった後、「アマゴワクチン完全復活だ~!」という実況がされますが。



ワクチン自身もですが、鞍上の山中馬之助が泣きながら何か叫んでるのも気になりますね!


漫画内では何も言われてませんが、ワクチンの復活と、去年の函館記念のピーターツーの故障。


これらに対する思いを、何か熱い言葉として叫んでいたのでしょうか・・。



ちなみに今だったら、ワクチンの復帰は函館記念ではなく。


福島開催の3歳重賞「ラジオNIKKEI賞(GIII)」あたりを使ってたのかなあ・・。


ダート適正があるようなやりとりもあるし、大穴で「レパードステークス(GIII)」の可能性もあるかな?



(;´Д`) どーでしょうね?

ワクチン最高の見せ場は菊花賞!!
ゴール前の実況は、マキバオー内で最高の名実況でした!!!

ワクチンのベストレースと言えば、やはり初のGIを獲った菊花賞でしょう。

「根性の馬」ミドリマキバオーの精神をヘシ折ったアレです。



このレースにおいて、勝利にかける思いは、ワクチンが断然でした。

次点で、おそらく最後の中央GI挑戦となるだろうサトミアマゾンの執念。

だいぶ離れて、メジロマックイーンのように遅咲きでも勝てるんだ、と思う後の天皇賞馬・プレミア。


(プレミアとトゥーカッターの境遇って、なんか似てるかもしれない)



ともかく、ワクチン的には、ここでマキバオーを降して必ず勝つ。


「ここで勝って仕切り直し、次の有馬記念で真の三強対決をするのだ」


この気合の充実ぶりは半端ではなく、完全にマキバオーの心を砕いたのです。



乱ペースの末、坂を利用して一気に距離を詰める作戦!

後退していくマキバオーを振り返った時の凄みのある表情!!

そして、サトミアマゾンとのデッドヒートに競り勝つ!!!



こうして、アマゴワクチンは見事に菊花賞を制するわけですが。


その時の実況も涙なしでは聞けませんでした。



実況

「アマゴワクチンだ!! アマゴワクチンだ!!!」

「アマゴワクチン今1着でゴールイン!!」

「最後の一冠は弟!!」

「立原厩舎に1年遅れで菊が開花!!」

「春の無念と兄の非運を乗り越えて・・」

「白いシャドーロールが今三冠を達成~~!!!」




コレが、マキバオーの劇中で最高の名実況ですね。



「1年遅れで菊が開花!!」

「白いシャドーロールが今三冠を達成~~!!」


このセリフは、京都競馬場に集まったゲーハーたちにはたまらなかっただろう・・!



1年前に、ワクチンの全兄・二冠馬ピーター2が故障して引退。

それからの関係者・・。

馬主さん、立原調教師、そして騎手の山中馬之助。

彼らは、ワクチンと一緒に、一生懸命に頑張ってきたことでしょう。

その頑張りが報われた瞬間、と言うことですね!!




1年前に、ピーター2がワクチンに言ったあの言葉。


「お前は今までひとりで走ってきた」

(だからまだ未勝利馬なんだ)

「競馬はひとりで走るもんじゃない」

「みんなの夢を乗せて走るんだ」

「それを背負った時、お前は強い馬になる!!」



この言葉が完全に現実になった時、菊の大輪が咲いた・・。

・・ということでしょうか!!!




そして、ワクチン自身は・・。

ようやく、マキバオーとカスケードと同じGI馬となり、有馬記念への出走権を得たのだ・・。




有馬記念のレース自体の出走権、じゃないよ?


「自分自身が描く、三強対決の舞台への出走権」をな!!



有馬記念では、残念ながらマキバオーには敗れてしまいますが・・。

兄と複雑な因縁を持つトゥーカッターとの、熾烈な2,3着争い!

さらに、病気になりながらも出てきてくれた、カスケードとの完全決着を付けた!!



有馬記念を勝って現役最強馬となったマキバオーに対しても、不敵な言葉を投げかけて激励します。

「モタモタしてるなら、いつでも(王座を)替わるぜ!」

・・と。

こうして、ワクチンVSマキバオーVSカスケードの「三強対決」は終結しました・・。



続く1997年のドバイワールドカップではイマイチ活躍できませんでしたが、1998年に天皇賞・春を制覇!

そして、1999年の冬に引退し、種牡馬入りしたのでした!!!

アマゴワクチンの最強にかっこいいところは・・。
メゲないところ!
前向きなところです!!

ちなみに、私が最初に「ワクチンかっこいい!!」と思ったのは。

モーリアローのエピソードの時でしたね。


夜中にコッソリと歯を食いしばりながらリハビリをしているワクチンを見た時、感動したのです!



「なんだ!? このイケメン馬は・・!?」


・・と!!!



ここで、アマゴワクチンは単なる「マキバオーのライバルの1頭」から、「不屈」という魅力的な性格を持ったキャラとしてのポジションを確立したと思います。



そして。


ワクチンの闘志あふれるリハビリシーンを見なかったら、マキバオーはモーリアローからシッポを巻いて逃げていた。

つまり、モーリアローも卑怯なまんまで、救いようがないヤツになっていた。


・・という、意外と重要なシーンでした。



このリハビリシーンの辺りから、「不屈の闘将」という異名が聞こえるようになったのでしょうか?



(;´・ω・) 皐月賞からかな。



マキバオーも後のドバイ編で骨折し、2年間も休養していたわけですが。

レースに復帰するため、一生懸命努力していましたね。


もしかしたら、マキバオーもワクチンの不屈ぶりに強い影響を受けてたのかもしれませんね!!

続編「たいようのマキバオー」でのワクチンは!?
残念ながら、お墓が登場・・。
(´;ω;`) 死亡しています・・。

1999年に引退したアマゴワクチン。

一口1000万のシンジケートが組まれて、「キスくらいならしてやるよ!」というセリフが最後の登場となりました。



では、続編の「たいようのマキバオー」では?

ワクチンはどうなってるんでしょうか?



10年後を描いたこの時代には、もうマキバオー、カスケード、ワクチンの三強対決は過去の話。

新しい世代の競馬ファンは、「カスケードがトップサイアー」くらいしかわからないようです。



そして、ワクチンは・・。


残念ながら、亡くなっていることが明らかになりました。


北海道を巡っている競馬ファンが「アマゴワクチンの墓」という単語をつぶやいていましたからね・・。



モデルのナリタブライアンも、引退後すぐに早世してしまいました。

彼と同様、アマゴワクチンも若くしてこの世を去ったのでしょう・・。



(´;ω;`) そんなところまで似せなくてもいいのに。




マキバオーとカスケードがワクチンの訃報を聞いたら、どう感じるでしょうか。

悲しみはするでしょうが、意外とまっすぐ受け止めそうな気がしますね。



だって、2人ともワクチンの性格は熟知しているからね。

ワクチンの死因が、ナリタブライアンと同じ胃破裂だったとして。



マキバオー

「ワクチンなら、最後まで痛みと闘ったはずなのね・・」


カスケード

「残念だが・・。ヤツは精一杯やったことだろう」



・・みたいな。

がんばって治そうとしたんだろ、的な。



あっさりした言葉が、最大の賛辞と哀悼の言葉になりそう。



ワクチンは早くして亡くなりましたが・・。

全兄のピーターIIの産駒は登場して活躍してますね!

地方のダート交流GIで活躍した、キングアナコンダとかね。

芝でも、マキバオーの最終回で登場した菊花賞馬のエスペランサとかがいるし。



彼らが血を繋いでいって、劇中の2020年あたり。

ミドリマキバオー世代を知る45~60歳くらいになったゲーハーがピーター2の子孫を見て


「25年前の、アマゴワクチンにそっくりなフサフサ馬がいる・・」


って思う日が来るのかもしれません。



現代のナリタブライアン好きの私が、

ナリタブライアンの母パシフィカスに近い血を引く、キズナ産駒に期待してるのに近いかも。



(;´Д`) 血統はロマンですね~。




・・と、いうことで。

1996年クラシック世代の名馬。



不屈の闘将・三冠相続人のアマゴワクチンさんのお話でした!!



(^ω^) 私も不屈になりたいね!





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