マキバオーの騎手たち!
彼らがレース中に喋るようになってから、とてつもなく面白い競馬漫画になった!!
また、マキバオーネタを書き散らす。 今回はマキバオーに登場したジョッキー達について語ろう!! 彼らが生み出した感動シーンについてもね!! いうまでもなく、『みどりのマキバオー』は競馬漫画の傑作なわけで。 序盤から面白いことには間違いない。 でも、超クソ面白い漫画になったのは・・。 皐月賞で、騎手がレース中にしゃべりまくるようになってからだと思う。 なんか、皐月賞から、急激に騎手のセリフが増えてきたんだよね。 それまでのスプリングSまでは、マキバオーの鞍上、山本菅助がほぼ一人でしゃべってたんだよ。 あとは、ニトロニクスに乗ってた木曽政義くらいか? モーリアローの騎手、アンカルジアの騎手、そしてカスケードの主戦の服部政人・・。 彼らは、まだ全然しゃべらなかった。 とにかく、皐月賞からだ。 菅助くん以外の、各ジョッキーが活き活きと動き始めたのは。 皐月賞では、骨折のせいで奇策に出るしかなかったアマゴワクチン。 乱ペース作戦で善戦するも、中山の坂でヘロヘロになってしまう・・。 でも「・・まだ・・行けるぜ・・」と闘志をむき出しにする!! しかし・・。 彼に騎乗した山中馬之助は、ワクチンを気遣ってムチを打てなかった。 「その脚でここまであいつらを苦しめたんだ!!」 「もう充分だ!誰にも文句は言わせねえ!!」 「頼む・・ワクチン・・」 「もうピーターIIの時の思いはしたくないんだ・・」 「だから・・無茶はやめてくれ・・・」 ついにアマゴワクチンは、鞍上の言葉を聞いて皐月賞の優勝争いから脱落した・・。 後の菊花賞では、ワクチンの勝利への執念について語り草になっています。 でも、ワクチンのパートナー。 ピーターIIとアマゴワクチンの両方の主戦騎手だった、この男。 山中馬之助にも、とてつもない闘志があったんじゃないかなー、ということですね。 そして、皐月賞の中山の急坂。 アマゴワクチンとサトミアマゾンが脱落し・・ きつつき戦法のマキバオーが、地を這う走法のカスケードに迫る!! カスケードに並ぼうとするミドリマキバオーを見て。 「な・・何だと!? バカな!?」 って絶叫する、服部政人のカッコ良さよ! 個人的には、マキバオーとカスケードの対決は、この皐月賞が一番好きなんだよね。 差しつ、差されつ。 チュウ兵衛親分による、咄嗟のきつつき戦法の発動。 あのカスケードが、ワクチンの乱ペースによりスタミナを失っているはずのマキバオーに対して弱気になる!! 「こ・・こいつ バケモノか・・」 って、大口を開けて、眼を見開くカスケードが印象的!! 朝日杯では、まだカスケードの方が明らかに強い感じだった。 だが、ここでマキバオーはカスケードを驚愕させるまでになった!! だから、マキバオーとカスケードは・・。 皐月賞において、初めて「同格の」ライバルになった感じがするね! カスケードは万全ではなくて、マキバオーもチュウ兵衛の落馬というアクシデントがあったけど。 後のダービー同着。 有馬で幻の全盛期カスケードをぶっちぎるマキバオー。 その二つより、この皐月賞の叩き合いは迫力がありすぎた。 だから、マキバオーとカスケードの対決は・・。 実は、皐月賞がベストだった・・と思いますね!!
マキバオーのダービー~有馬記念。
服部政人の名脇役っぷり!
カスケードにとっては最高の相棒でした!!!
騎手の話に戻るが・・。 続くダービーでは。 ベアナックルを唯一乗りこなせる江里口信夫のセリフもいい。 あのサトミアマゾンすら差したとき。 「お前は駄馬なんや。アホ馬なんや!!」 「名馬なんてタイプとちゃう!メチャメチャにやって・・」 「史上最強の駄馬になったれ~~~~!!!!」 ってセリフは・・。 日本競馬の祭典、日本ダービーでしか出せないセリフだよね。 半ばヤケクソ、良い意味で吹っ切れ・・ということで。 アマゾンの「勝負から逃げるのは・・それ以下じゃねえか!!」といい。 ダービーの最後の直線は、名セリフの連続だった! そして、半蔵こと服部政人は、ダービーでもセリフが多かったんだけど。 レース終了後の方が印象的。 ダービーの死闘の末、亡くなってしまったチュウ兵衛。 そのチュウ兵衛に対する服部政人の言葉。 「一度に二つのダービーを獲るなんて聞いたことねえよ・・」 「最初で最後のことだ。誰も超えられねえ・・。大記録だよ」 そう言って、カスケードと一緒に去っていきます。 ことの発端は、カスケードが自分のダービーの優勝レイをチュウ兵衛に捧げ、マキバオーもそれに倣ったからでした。 カスケードは、皐月賞では実質マキバオーに負けていたため、何としてでも今回はハッキリと勝ちたかった。 特に、あのきつつき戦法を咄嗟に繰り出してきたチュウ兵衛と、ハッキリと白黒を付けたかったのでしょうね。 しかし、チュウ兵衛は同着の末に死んでしまい、彼の勝ち逃げという形になった・・。 それに何より。 チュウ兵衛がいなかったら、マキバオー・・。 そして、一緒に実力を高め合ってきたカスケードもここまで強くなれなかった。 チュウ兵衛がいなければ・・。 ぶっちゃけ、ベアナックルがダービー馬になっていたかもしれない。 そういう意味で。 カスケードがダービーの優勝レイを捧げた意図には。 「チュウ兵衛は、マキバオーとカスケードでダービーを二つ獲った」 って意味もあったんじゃないか、と思う。 そんなカスケードの意を汲んで、半蔵は「最初で最後の大記録」と言ってくれたんじゃないかなと。 (;´Д`) ・・違うかな? あと半蔵で泣けるのは・・。 カスケードの最後のレース、有馬記念の出走前のエピソード。 カスケードがマリー病を押して有馬記念に出走しようとするとき、本多社長とかはみんな「死ぬぞ」「考え直せ」って止めるんだよね。 みんなカスケードの病気を心配してるんだから、それが当然だ。 でも、ずっと一緒に闘ってきた主戦騎手。 この服部政人だけは、肯定してくれるんだよね。 「最後だぞ」って。 まあね。 もう、多くは語らない! 「カスケードにとって、これ以上のパートナーはいなかった」 ってことだよね!!
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『みどりのマキバオー』で一番泣けるシーンは、有馬記念優勝後の山本菅助のアレ。
そんで。 実は、『みどりのマキバオー』で一番泣けたのは・・。 個人的には、有馬記念勝利後の山本菅助の号泣でした。 打倒カスケードの夢を叶え、有馬記念を勝った後。 菅助くんは、マキバオーに乗ったままガッツポーズをし、手綱を放して落馬してしまいます。 そして、苦笑しながら・・。 「ははは・・。何をやっても、俺はカッコ良くないや」 「親分さんはカッコ良かったよね」 「親分さんなら、どう喜ぶのかな・・」 って、マキバオーに笑いながら語った直後。 「親分さんはやっぱり・・。泣いたりしないだろうな・・」 「み・・みっともねえ・・って・・笑うだろうな・・・」 「・・うわああああーー!!」 って、ターフの上で寝っ転がったまま、両手で顔を覆い号泣・・。 これは、有馬記念を勝った嬉しさだけではない。 今は亡き、チュウ兵衛親分への思いが爆発してしまったのでしょう。 隣にいるマキバオーも、もらい泣きをしていました・・。 この時の菅助くんは・・。 「親分さん。ついに、たれ蔵くんがカスケードに勝ちました」 「僕たちが、日本一になったんですよ・・」 って思いでいっぱいだったんでしょうね・・!! そして。 その喜びの中には、やはり寂しさもあったんだと思います・・。 自分たちは、夢を叶えた。 でも、いちばんその場にいてほしかった人がいる。 志なかばで亡くなった、家族同然の戦友であり恩師でもある親分。 胸を張って、報告できる・・。 だけど、考えずにはいられない。 「もし、あの人がここに居たのならば・・」 「どう喜んだだろうか?」 亡くなっても、親分の心はいつも自分たちと共にあった・・。 それは間違いない・・でも。 一緒に勝ちたかった。 ここに居てもらいたかった。 泣いている自分に 「みっともねえ」 って言ってほしかった。 ・・ということです。 ( ;∀;) 個人的には、コレが一番泣けた。 ここまで長々と書いてきた。 ・・どーでしょうか。 最初にも書いたけど。 この『みどりのマキバオー』という漫画は・・。 皐月賞あたりから騎手がたくさん喋るようになって、さらに面白くなったと思う!! とかく、みどりのマキバオーでは・・。 競馬漫画だけに馬にスポットが当たりやすい! マキバオー、カスケード、アマゴワクチン、サトミアマゾン、モーリアローあたりの話題はよく見る。 しかし、読み返してみると、騎手も名ゼリフだらけなんだよなあ。 現実でも、名馬たちの相棒としてのジョッキーのエピソードが多々あるけど。 マキバオーという漫画に関しても・・。 そういう話がポツポツと出始めてから、一気に面白くなった気がするんだよね。 そんなわけで。 マキバオーを、騎手たちに注目して読み返してみるのも、また面白いかもね~。 (^ω^) ・・という、マキバオーネタ語りでした!!
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