メイツ星人はかわいそうな犠牲者だった。
彼が殺された理由とは何なのか?
今日も帰ってきたウルトラマンのネタ。 ウルトラシリーズ最大の問題作とも言われるアレ。 「怪獣使いと少年」の話。 この話は、差別がテーマになってるらしいが・・。 まあ、それは置いておこう。 (;´・ω・) わしゃ、低学歴だしな。 しかし、なんでメイツ星人があんなムゴい殺され方をしなければならなかったのか・・。 それについて、地球人がどんな状況だったのか考えてみる。 帰ってきたウルトラマンの当時の設定は知らんけど。 今は、M78ワールドの時代の流れ的には。 ウルトラQ→ウルトラマン→セブン→帰ってきた→エース・・。 の順番になってるんだよね???? そうすると、宇宙人ってのは。 やっぱりどうしようもない恐怖の対象だと思う。 セブンの後、なりを潜めていた侵略宇宙人が久しぶりに登場。 そう、ゼラン星人である。 この「地球が再び狙われている」という事実は、普通に新聞テレビ他で報道されたことだろう。 「ついに、宇宙人の魔の手が再び地球に・・!!!」 「ウルトラ警備隊は解散してしまったが、どうする!?」 「そうだ! MATに何とかしてもらおう!!」 こーいう流れだったんだよな。 (;´・ω・) 怪獣攻撃隊が、エイリアン退治もやることに。 そんで、だ。 帰ってきたウルトラマンの時代の地球人的には。 侵略宇宙人の存在って、すごいトラウマになってると思うんだよね。 だって、セブンの最終回のアレ。 ゴース星人の地底ミサイルが世界各国に放たれた時、何人死んだかわからないじゃん。 (;´Д`) 数億人は死んでるんじゃないの?? こんな時代背景がある中で。 久しぶりに宇宙人が現れた、ということになったら・・。 「また、たくさん人が殺されるかもしれない!!!」 「宇宙人なんか、みんな殺しちまえ!!」 みたいな流れができても、誰も責められないと思う。 暴徒と化し、メイツ星人を殺してしまった地球人たち・・。 彼らもまた、犠牲者だったんじゃないだろうか?? 友好的な宇宙人を殺ってしまった、という事実は変わらないがね。
メイツ星人から教わったことは・・。
「悪意の根本にあることを考えろ」
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メイツ星人が死んだのは不幸な出来事であった。 しかし、そこまで追い詰められてた地球人も、なんか可哀想なんじゃないだろうか。 凶行に走らせたのは「宇宙人だ、怖いよー!!」という感情でした。 だが、セブン時代~ゴース星人の虐殺~ゼラン星人の登場。 この流れじゃ、弱い一般ピープルがそうなっても仕方ないかも? という話をした。 しかし。 侵略宇宙人も単純に悪か、って言ったら。 彼らだって、「死にたくないから殺してる」だけかもしれないわけで。 侵略宇宙人は、他の侵略宇宙人に対抗するために、領土を広げようとしてたとしたら? (;´・ω・) 血を吐き流しながら続ける、悲しいマラソン状態かも。 悪には違いないが、悪どい行為にも、悲しい理由があるのかもしれない。 侵略がライフワークな宇宙人たち。 「自分たち以外の知的生物は絶滅」なバド星人とか。 「滅ぼすのが自分たちの宿命」みたいなザラブ星人。 こういうヤツらは救いようがないのかもしれないが・・。 差別や虐殺の原因は、嗜虐心やダメな優越感みたいなのもあるんだろうけど。 それ込みで「怖いから、殺されたくないからコイツをやっちまえ」 ってことだと思うんだよね。 弱い存在を虐げる行為の根本にあるのは・・。 いつだって「自分がやられるかもしれない恐怖」なんだと思う。 そういう恐怖の感情は、ただ「差別ヨクナイ」と言っても、無くならないわけで。 それが複数集まると、集団心理が暴走し、劇中の金山さん殺害みたいな悲劇になると。 (;´・ω・) 犠牲になるのは、いつだって弱い存在なんだよね。 まあ・・。 正直なところ、この「怪獣使いと少年」を観ても。 自分の中では 「人間の善悪がどうのこうの」 「差別イケナイ」 そんな感想は、マジで何一つ出てこなかった。 初見時がガキだった、ってのもあるけど。 大人になってからも同じである。 (;´Д`) 人や世間を批判できるほど、立派なヤツじゃないからねえ。 うん。 「アイツは差別をしている!」 「このキャラクターはいけないことをしている!!」 って正義に浸るような人格には成長しなかったようだ。 だが・・。 「なぜ、こんなことになってしまってんの?」 「おおもとの原因は、どこにあんの??」 「この人たち全員は、どうしたら救われるの???」 みたいなことを考える思考回路は発生させてくれた気がする。 それを、メイツ星人こと金山さんに感謝したいと思う・・。
メイツ星人は怖い?
ゼラン星人との関係は???
おしまいに、小ネタ。 「メイツ星人の顔が怖い」という人もいるらしいな。 彼の顔は、ゼラン星人にそっくりである。 まあ、メイツ星人の顔は、ゼラン星人のマスクの改造らしいからね。 そういう舞台裏の事情を抜きにして考えると・・。 もしかして、種族的には近いものがあるのか??? かつて、どこかで枝分かれして、別々の星で暮らしだしたとか? もしかして、祖先が一緒??? 素性を隠して地球で暮らしている、善良なメイツ星人。 素性を隠して地球を滅ぼそうとした、極悪なゼラン星人。 両者は、もともと同じ顔でした。 これは意図的なものではなく、撮影現場で間に合わせで流用させたらしいが・・。 その偶然も「悪魔と天使の間に・・」だったのかもしれませんね。 以上・・。 ウルトラシリーズで最強の問題作ともいわれる、「怪獣使いと少年」。 その思い出話でした・・。
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