「我々より先に、地球人がいたなんて・・」
キリヤマは躊躇う部分も見せていたが、ガチで海底都市を粉砕して喜んでたのか?
今日は、ウルトラセブンネタです。
(;´・ω・ `) 第42話「ノンマルトの使者」における、キリヤマ隊長の問題発言を考察します。
このノンマルトのエピソードは、
「地球の先住民を名乗る連中から攻撃されたが、実は彼らの方が真の地球人だったのでは?」
という、辛すぎるエピソードだった。
(;´Д`) セブンや、浮かない顔をしていたアンヌの心中は察するに余りあるが・・。
他のウルトラ警備隊の面々は、どうだったであろうか?
フルハシやアマギ、ソガなんかは普通にガイロスとかを倒した後
「一件落着したなー♪」
って感じだったけど。
キリヤマ隊長だけは、伝説の名言(?)があるよね。
セブンがガイロスと戦っている最中、
ハイドランジャーはグローリア号を撃沈して、
ノンマルトの海底都市にミサイルをブチ込んで完全破壊した。
そして、キリヤマ隊長の勝利宣言が始まる!!
「ノンマルトの海底都市は、完全に粉砕した!」
「我々の勝利だ!」
「海底も、我々人間のものだ!!」
(;´Д`) ・・42話を見るたんびに「ヒデェな」と思う。
これは、キリヤマ隊長の本心だったのだろうか?
「声高に叫んでるんだから、当然、本心だろ?」
と思われて当然なんだけど。
平和を愛する防衛チームの隊長が、
本当にそんな愚劣なことを考えていたのだろうか??
ここでは、
「キリヤマ隊長は何を考えていたのか?」
ってことを考えてみたいと思います!!
(;´・ω・) キリヤマ隊長は、どうして攻撃に踏み切ってしまったのか!?
そもそも、キリヤマ隊長って
「人間が侵略者だったのでは?」
って話を知らないんじゃないの??
このノンマルト話の元々の原因は、
人間が海底探査に乗り出し、細々と生きていたノンマルトの領域まで侵入しようとしていたからだった。
思えば、こういう類のエピソードは、セブンの前半くらいに何度かあったよね?
ペダン星人(キングジョー回)の時は、
騒動の原因は地球人の観測ロケットがペダン星人の領域に侵入したからであった。
キングジョー+ペダン星人の円盤を撃破した後、神戸港で地球人ズが語り合う。
本物ドロシーたそ
「誤解されるから、観測ロケットを使うなら、今度は注意しようね☆」
キリヤマ隊長
「うん」
(;´Д`) この時は、まだ「次は気を付けようね」で済んだ。
だが、キングジョーの次の回、アンノンの時にまた同じようなことをしていた。
アンノン星人は母星に地球の宇宙船が来たことで、
侵略行為と誤解し、地球に報復に来るのだが、キリヤマ隊長が弁明。
「攻撃だって?」
「違う!」
「地球人が宇宙船を打ち上げたのは、宇宙の平和利用の為だったんだ!!」
(;´・ω・) ここで、「地球人は短い期間に何度もやらかしてんの?」みたいな印象になる。
アンノンは「地球人は信用できない」と言っていたが。
(;´Д`) ペダン星人から、なんか話を聞いたりしてたのか??
まあ、こいつらは宇宙人だし。
ノンマルトの場合は、他星じゃなく、地球なんだが・・。
「他人の領域に侵入する」
ということについては、何も変わってないと思う。
(;´・ω・) ペダン星人やアンノンとの戦いで「気づかい」の発想は培われたはずなんだが・・?
キリヤマ隊長が、すぐに宇宙人たちとの会話を忘れてしまう、という鳥頭じゃない限り・・。
「侵略行為はもってのほか」
「共存、共栄の道を選ばなければいけない」
ということは、当然、強く思っていたのではないだろうか?
(;´・ω・) それでも、海底都市にミサイルをぶっぱした理由って何なの???
「もし、宇宙人の侵略基地だとしたら・・放っておくわけにはいかん」
「我々人間より先に、地球人がいたなんて・・!!」
「いや・・そんな馬鹿な! やっぱり攻撃だ!!」
ミサイル発射!
海底都市を完全破壊!!
「ウルトラ警備隊全員に告ぐ!」
「ノンマルトの海底都市は完全に粉砕した!」
「我々の勝利だ!」
「海底も我々人間のものだ!!」
「ふたたび、海底開発の邪魔をするものはいないだろう!!!」
・・
ここで、キリヤマ隊長の認識について考えてみたい。
まず真市から
「人間の方こそ、宇宙からの侵略者なんだ」
って言われていたのは、ダンとアンヌだけである。
キリヤマ隊長は、真市のテープから
「海底はノンマルトのものなんだ」
って話を聞いただけ。
(;´Д`) アレ? キリヤマ隊長は「人間=宇宙からの侵略者」説を知らなかった???
こうなると、キリヤマ隊長は
「我々より先に、人類がいたなんて」
「だが、ヤツらのその話は本当かどうかわからんし、宇宙人の侵略基地の可能性がある」
「そもそも、原潜を奪われるし、それで漁村とか焼き払われるし、敵対勢力なのは間違いない」
「やっぱり、これ以上の犠牲が出る前に攻撃だ!!」
ってなったんだと思うが。
(;´・ω・) これなら、まあやむを得ない判断だった、とも言えなくもないが・・。
「海底も我々人間のものだ!」
ってのは、フォローしようがないエゴ丸出しだよなあ・・。
もしかしたら、キリヤマ自身にもやはり罪悪感や迷いがあって、
それを正当化するために
「人類の発展こそ正義 = 海底も我々のものなんだ」
みたいな、意味わからんことを口走ってしまったんじゃないだろうか??
(;´Д`) キリヤマ自身も、ナニ言ってるかわからなくなってたとか??
当時の状況としては
キリヤマは、人間=侵略者であるという可能性を知らない?
ノンマルトは敵対的だったため、地球人と自称していたがその可能性は低いと考えていた。
宇宙人が海底基地を建造し、怪獣を伴って地球の侵略を開始したと判断した。
だが、同じ地球人(キリヤマの認識は、海底の先住民?)をやってしまったかもしれない罪悪感、モヤモヤは当然あったので、
テンパってしまい「海底も人間のものだ!」などと、
自分の行為が人類の発展に必要だったと正当化を行った。
(;´・ω・) こんな感じだったのか?
事情を知るアンヌあたりが
「やつらは地球の先住民の可能性がある、人間に追いやられたのかもしれない、話し合ってみては?」
みたいなことを言ってくれていれば、まだキリヤマが踏みとどまる可能性はあったと思うが・・。
よくよく考えたら、アンヌと真市の会話も頭が悪そうだな。
声を荒げる真市
「人間が侵略者なんだ。人間はずるい。自分勝手なんだ!!」
アンヌ(ムッときたのか?)
「私は人間だから、人間の味方よ♪」
激怒真市
「人間がやるなら、ノンマルトもやる!」
「ボク、もう知らないからね!!」
(;´Д`) 人間とノンマルトの代表がこの2人だったってのが、一番の不幸だったんじゃないの?www
あと、「海底も我々人間のものだ」ってセリフだが。
これをセブン=ダンは聞いてないんだよね。
変身を解除して海岸に戻ったのは、キリヤマが冥言を発した後だったから・・。
(;´・ω・ `) セブンは「海底も我々人間のものだ」を知らない??
とりあえず、
真市の語り→すぐにガイロス登場→ノンマルトの総攻撃。
この流れはカナリの駆け足展開だったと思うし、
おそらく、ノンマルトが戦いを挑んでくるのがもう1日くらい遅かったら、流れがガラリと変わっていたと思う。
なぜなら、ダンとアンヌが何か行動を起こす可能性が増えると思えるからです。
アンヌとダン
「あいつらは地球の先住民かもしれません、話し合いの場をもちましょう」
キリヤマ
「そんなことがあるのか・・。長官!」
長官
「わかった、ノンマルトとコンタクトを取ろう、あの少年を探してくれ」
「ただし、これ以上犠牲が出るなら覚悟が必要だ」
ダン
「最後のチャンスだ、行くぞアンヌ!」
こんな感じになれば、良かった気がするんだよね。
(;´・ω・) キリヤマが暴走する可能性も、かなり下がったことだろう。
キュラソ星人回のラストを見るに、
地球人はキュラソ星とは友好な関係を築いた、みたいな想像もできるし、ノンマルトとも共存できたとは思うんだよなあ。
ちなみに平成セブンでは
「ノンマルトの言は正しく、地球人は罪人」
みたいな描かれ方もしたようだけど・・。
(当方は未見です)
ウルトラ世界の宇宙の法律(笑)って、
はるか昔に事件を起こした連中の遠い子孫も許さないレベルのポンコツなのか?ww
(;´Д`) まあ、詳細は知らんけど・・。
「私は地球人」って話だっけ?
(;´・ω・) なかなか、観る機会がない・・。
人間とノンマルトが和解してたら、劇中1967年の数十年後・・。
つまり現在の2020~2030年くらいに、
普通に東京の町とかをノンマルトが歩いてたり、
地上人が海底都市に旅行に行ったりする世界になってた気がするんだが・・。
(´;ω;`) そんな未来になってほしかったけどね。
悲観的な続編を書いても、
希望がありそうな続編を書いても、
どっちみち賛否両論になったんだろうな。
(;´Д`) 答えを軽々に出せないからこそ名作・・的なやつ。
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