「西の空に、明けの明星が輝く頃・・ひとつの光が宇宙に飛んでいく。それが僕なんだよ」
今日は、昭和特撮の金字塔、ウルトラセブン語りです! (;´Д`) 最終回「史上最大の侵略」で泣いた・・という思い出話をしてみる! ウルトラセブンの最終回。 特に後編を見ると、涙腺が崩壊するって人も多いのではないでしょうか? (´;ω;`) 私のことです。 (;´・ω・ `) 初見は5~6歳だったが、普通に泣いた記憶がありますな! 最終回の前編では、 ダンは今までの戦いのダメージで再起不能に近い状態だったにも関わらず、 キリヤマ達を助けようとしてパンドンと戦い、生死の境をさまようことになった。 この、セブン上司の警告をシカトして仲間を助けに行ったダンにまず泣けたし。 後編では、 ゴース星人の史上最大の侵略によって、各国の主要都市が崩壊していく。 そんな緊迫した状況の中、 ダンは捕らわれたアマギを救うために最後の変身をしようとする。 そこへやってくるアンヌ。 もう、本当のことを言わなければならない。 「アンヌ・・」 「ボクは、ボクはね、人間じゃないんだよ」 「M78星雲から来た、ウルトラセブンなんだ!!!」 でも、ダンの正体を知っても「ダンはダンだから」とアンヌは微笑んだ。 「ありがとう・・アンヌ・・!!」 地球を去ろうとするダンを止めようとするアンヌ。 「待って。ダン!! 行かないで!!!」 だが、ダンはアマギを救うため、最後の変身をする。 マグマライザーを使った作戦で、ゴース星人の基地が崩壊。 セブンはアマギを救出し、地中から現れた改造パンドンに挑む。 それが、ウルトラ警備隊の最後の戦いだった。 傷ついた身体で、最後まで地球の為に戦うセブンの正体を知り、 必死で助けようとするウルトラ警備隊のみんな・・。 そして、改造パンドンを倒したセブンと地球人の、最後の別れ・・。 「明けの明星が輝く頃、一つの光が宇宙に飛んでいく」 「それが僕なんだよ」 フルハシ隊員の 「ダンはまた、元気な姿で帰ってくる!」 この言葉に、涙ぐむアンヌがうなづき、 みんなが夜空に元気なダンの姿を思い浮かべながら、 ウルトラセブンの歌が流れ、終幕となった・・。 (´;ω;`) 個人的には、ソガが「アマギは、やつはどうなるんです!」って叫んだ後から、涙腺がヤバくなる。 (;´・ω・ `) あと、正体バレした後、全員がセブンを「ダン」って呼ぶようになるのが好き。 そして、珠玉のクラシックの名曲。 シューマンのピアノ協奏曲が、泣ける最終回を盛り上げてくれましたね。 「クラシック」と言われたら、「ウルトラセブン」を連想する人も、世の中には一定数いるのではないだろうか?? だが・・。 セブンの最終回が泣けるのは、明白だとして。 その根本的な理由は、何なんだろうなあ・・。 (;´・ω・ `) ここからは、我々が「ウルトラ警備隊」に涙した理由の大元にあるものを、考えてみたい。
やっぱり一番泣けるのって、ダンは地球人が大好きで、地球人もダンが大好きだった・・ってところだと思うんだよね。
モロボシダン=ウルトラセブンが命をかけて戦った理由は・・。 「地球人が好きだから」 だったと思う。 そして、ウルトラ警備隊のメンバーも 「ウルトラセブン」ではなく、 「モロボシダン」が大好きだったんだよね。 正体バレした後「ダン!!」と叫んで、 助けようと必死に戦っていたからね。 まあ、そんなのは観ていれば当たり前なんだが。 その「お互いを大事に思う心」 この絆は、どうやって生まれたのか? そこに、真の泣き所があったと思う。 ウルトラセブンは恒点観測員だったが、 偶然に地球を訪れた時、薩摩次郎の勇気に感動して 「モロボシダン」になった。 「この美しい地球を、人間たちを侵略者の手から守りたい!」 そして、ウルトラ警備隊の一員として、地球で暮らすことになるけど・・。 だんだん、彼も苦悩し、葛藤していくことになる。 地球人が常に正しいとは、限らなかったからだ。 地球とペガッサ市は運命の天秤にかけられ、地球の方が生き残った。 ペダン星やアンノン星の領域に踏み入り、報復まがいの侵略を受けたこともある。 他星を実験場として爆破し、ギエロン星獣という犠牲者も出した。 そして、地球の先住民かもしれなかった、ノンマルトの滅亡という悲劇も・・。 人間は脆い。 弱い。 間違うこともある。 だが、優しさと勇気を持っている。 セブンは 「人間は完全じゃない」ってことを受け入れて、 それでも好きになってくれていたんだよね。 でも、セブンがいくら地球人を愛していても、 やはり孤独感とか、疎外感はあったと思う。 彼は、宇宙人だったのだから。 (;´・ω・) マゼラン星人マヤの事件で、そういう思いが加速したかもしれない。 だが、最後の最後に、アンヌが 「人間だろうと、宇宙人だろうと・・」 「ダンはダンにかわりがないじゃないの!」 「待って! 行かないで!!」 と言ってくれた。 (;´Д`) 傷つきながら戦い続けた一人の男の心が、ここで救われたのです。 そして、ダンはアマギを助けに行った。 恐竜戦車の回で火薬に怯えたり、情けない面も見せていたけど・・。 かつてワイルド星人に一時は命を奪われた自分を、 必死で生き返らせようとしてくれたアマギを。 セブンの正体を知ったウルトラ警備隊も、 ダンを守るために一生懸命に戦った。 キリヤマ 「行こう! 地球は我々人類・・自らの手で守り抜かなければならないんだ!!」 クラタ 「モロボシ! 許してくれ・・!!」 フルハシ 「離れるんだ、ダン!! 怪獣はオレに任せろ!」 ソガ 「ダンが死んで帰っていくというのなら、殺したのはオレたちだ! あんな良いヤツを・・!!」 初代ウルトラマンがゼットンに敗れて光の国へ戻る時、 全国の子ども達が窓を開けて、空を見上げたという。 平成におけるウルトラマンティガの最終回でも、 ティガと一緒に「光」になった子ども達がいたことだろう。 ウルトラセブンの最終回においても。 ウルトラ警備隊と一緒にセブンを守ろうとして戦った人が・・。 アンヌ達と一緒に ウルトラホークに乗っていた子どもたちが、 大勢いたのではないだろうか? ともかく。 「好きだと言ってくれる人がいる」 「そう言ってくれた人のために、何ができるのか」 これが、最終回におけるウルトラ警備隊(セブン含む)の状況だったと思う。 人は、誰かを好きになって、好かれたいものだと思う。 (地球人に惚れたダンのように、受け入れてくれたアンヌに「ありがとう」と言ったように) そして、「あなたのことが大切だ」と言ってくれた人に対し、 「何かをしたい」と感じるのも、また人だと思う。 (地球人を愛してくれたセブンを、ウルトラ警備隊のメンバーが命をかけて守ろうとしたように) 「多くの人が欲しいと思っているもの、強さも弱さも、全て受け入れてくれる愛情」 それを最後の最後に手に掴んだのが、 ウルトラセブンとウルトラ警備隊だったような気がするんだよね。 セブンは、人間の強さも弱さも受け入れて愛した。 ウルトラ警備隊は「正体を知られたら・・びっくりするだろう、拒絶されるかもしれない」そういう孤独感を持っていたセブンを「秘密があろうが、宇宙人だろうが、ダンはダンじゃないか」と受け入れていた。 そして、それは刹那の出来事であり、すぐに別れが訪れる。 「いつか、また会えるよ」 その希望と共に。 彼らは、 私たちが最も崇高だと思える「何か」を、 きっと手に入れたんだと思う。 たとえそれが、儚い一瞬のものだったとしても・・。 セブンやウルトラ警備隊の、そういうところに。 幼い日の私たちは、涙を流したのではないだろうか?? そして、おそらく今も・・。 私たちは 「誰かを愛したい、愛されたい、あの時のウルトラセブンとウルトラ警備隊のように」 心のどこかで、そう思い続けているのではないだろうか? (´;ω;`) 不朽の名作が50年経っても色あせないのは、そういうところだと思うんだけど、どうでしょうね?
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