故郷は地球!
ジャミラはかわいいとか言われてるけど。
普通にトラウマだったと思う・・。
今日もウルトラマンネタ。 第23話「故郷は地球」で登場した棲星怪獣。 ジャミラについて語ろう!!! (´;ω;`) 泣ける怪獣シリーズ。 ジャミラは、元々は宇宙飛行士の地球人でした。 しかし、事故で水の無い惑星に不時着してしまう。 彼の母国は国際社会からの非難を恐れ、救助にも乗り出さず、ジャミラを完全に見捨てた! そして、彼は異星の環境で怪獣へと変貌し、復讐心に満ちた状態で地球に戻って来る・・。 ・・という話でしたね。 でも、なんでジャミラは見捨てられたことがわかったんだろうか? 「救助が来ない」だけなら、そこまで憎悪を募らせることはないと思うんだが? 意外と、通信でハッキリと「我々は君を見捨てる」みたいなことを言われたんじゃないのか?? ジャミラ 「助けに来れないって、どういうことなんですか!?」 母国の誰か 「事故を起こしたってだけで、我が国の沽券にかかわるだろ!」 「そこまで行く宇宙船も、人材もいないのだ。我が国の未来のため、そこで果ててくれ」 「グッドラック」 ジャミラ 「そんな・・。そんな・・!!」 「ちくしょう・・。絶対ゆるさねえ・・!!」 こんなやり取りがあったのかもしれない! でも、母国に捨てられたというだけなら、母国に復讐すりゃいいじゃん、という話になる。 関係ない国も集まった「国際平和会議」を妨害しようとするというのは、少し解せなかった。 ジャミラは何を考えてたのだろうか・・。 もしかしたら。 「国際的なメンツが、そんなに重要だったのか?」 「私は、そんなもののために見捨てられたのか?」 「いいだろう。母国だけではない・・」 「国際社会というクソをぶっ潰してやる!!」 そうなってしまったのだろうか?? ジャミラは、国際平和会議に関係した飛行機以外は襲わなかったので。 意外と「できるだけ、堅気には手を出さない」的な気質も持っていた気がする!! (;´Д`) 冒頭で破壊した車は、犯罪者だったし・・。 (;´・ω・) もしかして、多少はイイヒトだった???
イデの悲しい名セリフ。
犠牲者はいつもこうだ。
文句だけは美しいけれど・・。
そんな、一般人には手を出さない的な面もあったジャミラだったが。 科学特捜隊とドンパチした後、日本の村落を襲うようになってしまった!! ジャミラで一番かわいそうというか、泣けるシーンはここだよね。 ジャミラが炎で民家を焼いてる時。 イデの 「ジャミラてめえ、人間らしい心はもう無くなっちまったのかよー!!」 それを聞き、燃える民家を見て、ジャミラの動きが止まるのが泣けた・・。 (´;ω;`) 心を失ったわけでは、なかった。 ジャミラ自身も、もう地球に戻ってきて、何をしたらいいのか・・。 よくわからなくなってたんじゃないだろうか。 で。 イデの言葉とジャミラの反応を見て、思った。 (;´Д`) 日本語が通じるのか? ・・と。 ジャミラの名は、アルジェリアの独立運動家ジャミラ・ブーパシャに由来しているのだが。 実は、ジャミラはハーフか何かで、日本に住んでいたことがあったのでは・・?? だから、イデの日本語が通用した。 憎い国際平和会議が、かつて住んでいた日本で行われたので。 余計に腹が立ってしまった、と。 (;´・ω・) 昔は、そんなふうに考えてたなー。 他にもイデと言えば・・。 アラシに対して 「アラシ! 俺たちだってなぁ・・」 「いつジャミラのようになるか、わからないんだぞ!」 って叫んでいましたね。 実際、科特隊はバルタン星人二代目の時。 R惑星から帰れなさそうな雰囲気になったりしてた。 後のメフィラス星人回で、科特隊専用車が宇宙空間に持ってかれたりもした。 科学特捜隊のメンバー以外でも、ザラブ星人の時に土星ロケットが連れ去られたり。 宇宙がらみのエピソードでは、危険がいっぱいでしたね。 そういうわけで。 イデには、ただの同情ではなく、ジャミラに対する仲間意識、尊敬の念なんかもあったんだと思うね。 (;´・ω・ `) イデのジャミラに対する態度に、説得力がありすぎる!!
ジャミラの最期。彼が伸ばした手でつかもうとしたものは、一体なんだったのか・・??
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そして。 やっぱりウルトラマンが出てきて、ジャミラは退治されてしまった。 あれだけ欲しかった水も、今の彼にとっては身体を崩壊させる劇薬でしかなかった。 ウルトラ水流を浴びて、ついにジャミラは亡くなった・・。 苦しんで悶えるジャミラの下に泥だらけになった国旗がたくさんあるのは、 「この国際社会のしがらみの上で踊らされた犠牲者」 「犠牲の上に成り立つ平和は、泥まみれ=汚れている」 という演出なのかな?? (;´・ω・) すごいと思った。 ジャミラを埋めた後のキャップの 「許してくれ。だけど、いいだろう? こうして、地球の土になれるのだから」 これは、どうなんだろうなあ・・。 ジャミラが帰りたがっていた、という前提なら、まあ。 実際そうだったと思うけど、自己満足臭が出過ぎ感は否めない。 「人類の夢と科学の発展のために死んだ戦士の魂、ここに眠る」 墓碑銘のコレも、科学特捜隊が考えたものなんだが。 誰が考えたんだろうか?? パリ本部は、ジャミラの墓すら作らせない気がするし。 やっぱり、ムラマツキャップか?? イデの名セリフ 「犠牲者はいつもこうだ。文句だけは美しいけれど・・」 まったく、その通りとしか言いようがない。 ジャミラのお墓には、1960年生で、1993年没と書かれているので・・。 33歳で亡くなった、ということになる。 (;´Д`) 子どもの頃はオッサン怪獣などと思ってたが。 (;´・ω・ `) 今は、もう年上になってしまった。 ・・そんで。 ジャミラが力尽きる最後のシーン。 各国の国旗に手を伸ばそうとして、力尽きて倒れたところ。 ここが、この作品で一番考えさせられるところだと思う。 つまり。 最後の最後。 ジャミラは、どうしても各国の国旗を潰したかったのか? だから、手を伸ばしたのか? (;´・ω・ `) 一般的には、そう思われてるのかもしれない。 でもさあ。 いくら復讐心に満ち溢れていたとしても、最期の時。 今際の際には、「人は素直になれる」のではないだろうか?? ジャミラは、地球人だったのだから。 つまり あのグチャグチャになった国旗の中に、母国の旗があって。 それを見ながら 「助けてほしかったのに、どうして・・」 「帰りたかったよ・・」 そう思いながら、故郷の人々、風景を思い出し・・。 手を伸ばしながら、ジャミラは力尽きたんじゃないのか・・?? 憎しみで手を伸ばしたのか、 悲しみで手を伸ばしたのか。 (;´・ω・ `) どっちだと思う? (´;ω;`) 私は、後者だったと思う。
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