小悪党には、小悪党なりの生き方と悩みがある・・みたいなことを感じさせてくれた初めてのキャラ、まぞっほ。
この時のまぞっほの目は、彼に諭されてクロコダインに挑んだポップと同じだったのかもしれない・・!! 引用:三条陸、稲田浩司『ダイの大冒険 36巻 143ページ』
今日も、ダイの大冒険ネタです!!
そう・・。
クロコダインと闘ったロモス編にて、
ポップを叱咤激励し、ダイ達の隠れた恩人となったあの男。
魔法使い「まぞっほ」について語る!!
演じる声優さんは、
1991年版が青野武さん。
2020年版が岩崎ひろしさんですね。
(;´Д`) 昨日はずるぼんについて語ったので、今日はまぞっほです。
まぞっほのカッコイイ名言!! 救われたのはポップやクロコダインと・・。 そして、まぞっほ自身かも?
でろりん、ずるぼん、へろへろ同様。
まぞっほも最初は悪役だった。
読み切りの第一話で、デルムリン島で悪さをし、ゴメちゃんをさらったニセ勇者たち。
その後、ロモス王国でダイたちデルムリン軍団にやっつけられ、クロコダイン編で再登場しましたね。
後に頼もしい仲間になるが、まだ敵だったクロコダイン。
彼に怯え、ロモス城までダイを助けに行けなくなったポップ!!
ポップ
「死にたくねぇよ!」
「オレが行ったって、クロコダイン相手じゃ何もできない!!」
そんな情けない姿を見せ、マァムに殴られた後のポップを見て、まぞっほは神妙な顔をします。
ここで、「ポップを勇気づけてやろうかな」と思ったのでしょう。
しばらくして、クロコダインの獣王痛恨撃の轟音が街中に響き、ポップが葛藤するところ・・。
まぞっほは、廃品回収という名の火事場泥棒をしながら、ポップのところへ来ます。
この盗品をわざとみせびらかす、というのは、ポップに対する優しさだったのかもしれませんね。
盗品を見せつけたうえで
「ワシらの仲間に入らんか? 見どころがありそうな顔しとるぞ」
と言えば・・。
(;´・ω・ `) 間違いなく、反発してくれるだろうからね。
まぞっほは「仲間を見捨てるような者に、アバンの使徒がつとまるのか?」 と言いながら。
水晶玉を取り出し、ロモス城で起こっていることをポップに見せてくれます。
ダイはクロコダインとブラスによって大ダメージを受け、倒れている!
マァムは悪魔の目玉につかまって動けない・・!!
ポップ
「ダイ・・マァム・・!! なんとかしてえ・・!」
「なんとかしてやりたいけど、おれ一人の力じゃ・・」
「くそぉッ・・!!」
仲間が危機に陥っているのに、怖くて助けに行けず・・。
涙を流すポップ・・!!
(^ω^) ここで、名ゼリフが炸裂!!
まぞっほ
「勇者とは勇気ある者ッ!!」
「そして真の勇気とは打算なきものっ!!」
「相手の強さによって出したりひっこめたりするのは、本当の勇気じゃなぁいっ!!!」
でも、これはまぞっほのオリジナルセリフではありませんでした。
まぞっほと、兄弟子だったマトリフ。
2人の師匠がいつも言っていた言葉だったのです。
まぞっほは、上の名言を実践することができなかった。
若い頃は、正義の魔法使いに憧れて修業していた。
でも、ダメだった。
師匠の元からは、耐え切れずに夜逃げした。
自分より強いモンスターに出会うと、仲間を見捨てて逃げ出してしまった。
・・それも、何回も。
まぞっほ
「おまえさんを見とると、昔の自分を見とるようで放っておけん気になってしまってのぉ・・」
「ちと おせっかいをしたんじゃよ」
「さあ、早く行けっ。胸に勇気のかけらがひと粒でも残っているうちに・・!!」
「小悪党にゃあ、なりたくなかろう・・?」
この言葉を聞いた後、ポップは涙を流しながらダイとマァムを助けに行くことになる・・。
そして、クロコダインのおっさんとの死闘に打ち勝ち、ロモス編が終了したのでしたね。
まぞっほはポップのみならず、ダイ一行にとって隠れた恩人なのだが。
ここでは、ポップの勇気によってクロコダインも改心していたので。
まぞっほは、クロコダインにとっても人生(?)を変えたキャラだったのかもしれない。
しかし、ポップへの例の名セリフ。
これは、挫折をしてきたまぞっほが言ったからこそ、心に響く言葉になったんだろうな。
まぞっほ+マトリフの師匠とか、アバン先生とかの立派な人に素晴らしいことを言われても・・。
場合によっては「はぁ、そうですよね」で終わってしまうことがありそうである。
むしろ、
「アンタみたいな強い人間に、おれの気持ちはわからない!」
こうなってしまうことの方が、多いのではないだろうか?
「実現できなかった男」が言うことによって、
説得力が生まれることもあるというか・・。
でも、まぞっほにはまだ夢の実現のチャンスが残っていた。
終盤も終盤、大魔王バーンとの闘いの最中。
黒のコアの凍結シーンである。
まぞっほは極北の地でマトリフと再会するが、自信を失っていた。
「ワシなんかの呪文で・・」と。
だが、兄弟子のマトリフから激励される!!
「今度は、逃げ場はねェぞ。世界が消えちまうんだ」
今までは、仲間を見捨てて逃げたりしていた。
でも、もうそれは通用しない。
結局は、どこかで人生に真面目に向き合わなきゃいけなくなる、ということですな。
ポップに対して「こんな小悪党にはなりたくなかろう?」とは言ったものの・・。
まぞっほも、70歳近くになってもまだ小悪党から脱する機会があったのだ。
しかも・・。
まぞっほがポップを激励して奮闘させたおかげで、大魔王は追いつめられ、他ならぬまぞっほにもチャンスが回ってきた、と。
人助けはするものである。
ポップの奮戦は、ある意味、まぞっほに対する恩返しだったのかもしれない。
(;´Д`) こういう因果は、なかなか面白いと思った。
「おめえも男なら、一生に一度くれぇ本物の英雄になってみせろ!!」
そして、まぞっほ達は黒のコアを凍らせることに成功し、バーン様の地上消滅作戦は失敗した・・!!
(^ω^) めでたし、めでたし!!
まぞっほの過去について、彼のセリフから考察してみよう。 彼が仲間を見捨てて逃げたのは、魔王ハドラーの侵攻時代か?
あとは、なんだろうなー。
まぞっほは68歳で、パプニカ王国出身らしいんだよね。
すると、彼が「仲間を見捨てることなんてザラだった」時代とは・・。
やはり、ハドラーがパプニカ王国のあるホルキア大陸を侵攻していた時のことなんだろうか?
まぞっほが師匠のところから夜逃げして、20~30年が経った頃。
ヒュンケルが赤ん坊だった20年前の時代、まぞっほ48歳くらいの時。
まぞっほは故郷に戻り、魔王ハドラーの軍勢と闘っていたが・・。
強力なモンスターとは闘えず、仲間を見捨てて何度も逃げた。
・・
これがバルトスにボコられて逃げだした、とかだったなら噴くんだがwww
数年後、アバン先生がハドラーを倒した後、まぞっほはやさぐれて小悪党化した、と。
それから10年後、でろりんやずるぼん、へろへろと出会った、とか。
(;´Д`) そんな感じなのかな~。
ちなみにマトリフは98歳だから、まぞっほとは30歳も離れてるんだよね。
これで兄弟弟子とは・・。
マトリフって、かなり長い間、師匠のところにいたのかもしれないね。
マトリフが50歳時に、まぞっほが20歳で夜逃げとか?
まあ、ハドラーが出る前は長く平和な時代だった、っていうなら。
マトリフは師匠と一緒に長く過ごしていたのかもしれないな。
まぞっほはヒャドで黒のコアを凍らせてバーン様に一泡吹かせたが・・。 ロモス編で出番が終わったとしても伝説になっていたと思う。
まぞっほ達ニセ勇者一行は、最後にカッコイイシーンを演出したわけだが。
個人的には、かっこいいというよりも、痛快だったという思い出がある。
なにせ、あんなギャグテイストの小悪党たちが、あの大魔王バーンに一泡吹かせたのだから。
魔界最強の神・大魔王バーン様
「(´;ω;`) 爆発は・・。爆発はどうしたぁっ!!!」
ガキ読者ワイ
「顔芸と鼻水が得意技のニセ勇者たちに防がれましたよwww残念でしたなあww」
(^ω^) こんな感想だった。
こうして、偽勇者一行は、世界を救った。
ダイ達には実力が及ばなくても、「真の勇者パーティー」になったことは間違いがないだろう。
ダイがポップやノヴァに言っていたように、「勇者は何人いてもいい」のだから。
でも、たまに考えることがあるんだよね。
もし、偽勇者たちの出番がロモス編で終わってたら、どうなってたか・・と。
なぜかっていうと。
ダイの大冒険は、人気があったため連載が伸ばし伸ばしになった、という経緯があるからだ。
(;´Д`) 最初は、バラン戦→バーン戦で終わりの予定だったらしいな。
(;´・ω・) その場合、ダイは真魔剛竜剣でバーンと闘ったのかも?
もし、物語の完結がコミックスが37巻も出るほど長くなく。
単行本15巻くらいで終わる感じだったら・・?
まぞっほ達が柱のコアを凍らせる展開には、ならなかったことだろう。
そうなると、彼らの出番はワニのおっさんが暴れたロモス編で完全に終了していた、ということになる。
まぞっほ
「やはりお前は本物だったようじゃな、坊主」
「がんばれよ、これからも・・」
ここで出番が終了し、二度と登場しなかったとしても・・。
それはそれでカッコ良かった、と思う。
(;´Д`) 結論。まぞっほって、普通に名キャラだったよね。
☆他のダイの大冒険ネタ!
ドラクエ漫画の金字塔!! 『ダイの大冒険』を読み直そう!!
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