離岸流に初めて流された時はビビるよね。
・・誰もが通る道、か・・??
離岸流は恐ろしい。 サーファーからはカレントとも呼ばれている。 歴史上、このカレントのせいで何人の尊い命が失われたのだろうか。 サーファーだけじゃない。海水浴に来る人・・。 場合によっては、釣り人も犠牲になっているかも・・。 強いカレントのパワーは半端じゃなく、情け容赦なく沖まで流されてしまう。 「怖い?だったら海に入るなよ!」と言われるかもしれない。 そうなのだ。 実際にサーフィンを引退した人もいるんだ。 あるカップルは二人揃って流されてしまった。 そして、"岸が見えなくなった"という。 はるか彼方の洋上まで流されたのだ。 「運よくレスキューに見つからなければ、二人とも死んでた」 そして、笑顔で「もう海には行かないよ」と宣言したらしい。 死にかけたのだから、サーフィンを引退しても無理はないのである。
私のカレントデビューは鵠沼でした。
初心者は、波が無い時が危ない??
かくいう私も流されかけたことがある。 サーフィン初心者丸出しの頃、鵠沼に行った時だ。 あいにくとその日は波がなく、池みたいな状態だった。 (とりあえずアウトで待ってれば、そのうちセットが来るやろ) そう思って波待ちしていた。 (カレントってのがあるかもしれないな) 当時は離岸流のことを存在くらいしか知らなかった。 (でも、こんだけ人がいるんだから平気だろ) これが甘かった。 なぜかって? 私のまわりにいた集団は、全員が初心者だったのだ。 そして、全員そろって流されていた。 (あれ? ちょっと岸が遠い・・。ここカレントやんけ!) ヤバイと思い、全力で岸へとパドルを開始した。 横にいた大学生くらいの兄ちゃんが、私の様子をみて 「うげっ!」みたいな顔をし、岸の方向へとパドルし始めた。 みんな考えたことは一緒だったのだろう。 まわりにいた連中は岸の方へ戻ってきた。 (これがカレントってやつか。怖いな・・!) 少しでも油断したことを、ひどく反省したのでした・・。
強力なカレントに遭遇した後に考えたこと、それは次の4つ。
流されかけて、海から上がった後。 流されないためには何が必要か、少し考えたのでした。 アタマに浮かんできたのが以下の4つ。 常識的なことだけど、書いてみる。 ①パドル力 テイクオフや移動の時だけではない。 生存率を上げるため、身を守るためにも必要に決まってる。 ②常に状況に気を配る 波がないからといってポケーとしてると、気付かないうちに流されている。 特に初心者のうちは波がない時が危険かもしれない。 容易にアウトに出れてしまうからだ。 私の場合がそうだった。 ③周りをアテにしないこと 周りに人が波待ちしてて大丈夫そうでも、判断するのは自分自身と強く意識すること。 優しいサーファーは「ここカレントですよ!」と言ってくれることもある。 でも、自分の身を守れるのは、基本的に自分だけなんだ。 ④「自分は絶対に命を粗末にしない」って認識 流されて帰ってこれなかったら、悲しむ人がいるってことを考える。 家族、友人知人・・。 泣かせたくない人の顔を思い浮かべてから、海に入る。 おおげさかもしれないけど、波にさらわれたらマジで死ぬから。 こんな心構えで、サーフィンやってます。
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