さらば愛する地上よ!ダイの新アニメが無事完結して最終回を迎えた感想!【ダイの大冒険】

リアルタイム世代としては、再アニメ化って奇跡みたいなものだったし。
完走したのは、普通に感無量ですなあ。


今日は、ダイの大冒険ネタです。



(;´Д`) 2022年10月22日に2020年版の新アニメが完結したので、その当日に感想を述べてみます!!



2020年のダイの新アニメも、無事に原作最終回まで完走しましたね。



ラストシーンで豊永利行さん演じるポップの

「ふたたび勇者が帰ってくる、その日のために・・!!」

このラストのセリフを聞いて、なんだかウルッと来てしまったよ。



(´;ω;`) 最終回のアイキャッチ2つが、ダイの仲間たち+魔王軍の集合絵だったのもね・・。



ダイの大冒険がジャンプで連載していたのは、1990年代だったと思う。


私は、その時期に小学生で、中学生の時に連載が完結した。



当時もダイのアニメがやってたんだが(1990年版アニメ)、

バラン戦の最中にダイが記憶喪失にならないアニオリを挟んで、

涙の打ち切りとなってしまった。



(;´・ω・ `) いきなり終わったので、ショボーンとした・・。



(;´Д`) まあ、そのまま続けててもすぐに原作ストック枯渇して、詰んでたっぽいけど・・。




まさか、それから30年経って、

新作リメイク+原作ラストまで完走してくれるアニメが出るなんて、思ってもいなかったな。



実を言うと、新アニメは最初からは観てなかったんだよね。




このトシになると、普段アニメ見ないし、漫画雑誌も読まないから、新アニメやるなんて、全然知らなかった。


でも、たまたまテレビ付けて番組表みたら、

「ダイの大冒険」を発見したんだ。



(;´・ω・ `) おっ、昔の1990年のアニメが再放送なのか、どれどれ・・。



チャンネル選んだら、なんか作画が新しい感じで首を傾げたんだが。

すぐに新作で最初からやってることを悟り、心臓が止まりそうになったww


「え? え? マジで? なんで新しく始まってんの!?wwww」


それが、2020年版の視聴スタートだったwww




(´;ω;`) 地底魔城のダイVSヒュンケル、バルトスさんの名シーンから観はじめたのです。



(;´Д`) そのせいで、当ブログのダイの大冒険の思い出語り記事は、ヒュンケルやバルトスネタあたりから始まっております。




ダイの大冒険って、ギャグやお色気もあったけど、

基本的には泣ける展開で読者の心に残り続けている作品だと思う。



印象的だったのは、このあたりかな・・。




アバン
「修行で得た力というのは、他人の為に使うものだと、私は思います」

「ダイ、ポップ・・後は頼みますよ・・」

「メガンテ・・!!!」



クロコダイン
「こんな未熟な少年(ポップ)までが、友情にすがり命を賭けて戦っていたのに」

「ダイの育ての親を人質に取り、目先の勝利に狂ったオレは、馬鹿だったんだ・・!!」



ヒュンケル
「アバンが正義のために魔王と戦ったとでも言いたいのか!」

「地獄の騎士だったオレの父さんは、アバンに殺されたんだ!!」

「その行為を正義と呼ぶのなら、正義そのものがオレの敵だ!!!」

「アバンを・・人間たちを!」

「許せるわけがなかろうがっ!!!」



アバン
「それは明らかに子供が作ったもの」

「まさかとは思ったのですが、あなたにも家族が・・」

「そう考えたら、斬れなくなりました」



バルトス
「ワシの負けだ・・!! 力だけじゃなく、心においても!!」

「ヒュンケル。ワシは幸福だった」

「短い間ではあったが、冷たい骸のからだに、ぬくもりが戻ったかのようだった」

「ヒュンケル・・。思い出を・・ありがとう・・」



ポップ
「ダイ・・。おれたちは仲間じゃねえか。友達じゃねえか!!」

「おれは、お前の正体がバケモノだったとしても構わねえさ・・」

「そんなの・・関係ねえよ・・!!」



バラン
「私はこんな連中のために、冥竜王ヴェルザーと戦っていたのか・・!?」

「人間が・・。人間が、こんなクズどもと知っておれば・・」

「守ってやったりは しなかった !!!!!!」



ラーハルト
「甘いやつらだな・・。人の悲しみを、我がことのように」

「バラン様と、ディーノ様を・・頼む・・!!」

「たとえ、戦場でとはいえ・・。最後にお前たちのような男に出会えて・・よかっ・・た・・」



ザムザ
「わかっている。父は、オレが死んでも涙一つ流さないだろう」

「だが、あんな父でも・・。オレの父であることに変わりはない」



ヒュンケル
「バランよ、確かにこのままお前を行かせ、バーンと戦わせたほうが、オレたちは楽だろう」

「ただし、お前は死ぬ! オレにはそれが見過ごせん!!」

「いや・・!!」

「オレのまとったこの鎧の魔槍が、それを許さないのだ!!!」



バラン
「ダイ・・。とても良い名前だ。だが、私とソアラが付けた名前も、心の片隅でもいい、覚えていてくれ・・」

「お前を育てた鬼面道士殿は、私などよりずっと正しい心を持っていたのだろうな・・」

「泣くな、ダイ・・。強く、強く・・生き・・ろ・・」



アルビナス
「あなたの方が強かった。力だけでなく、誰かのためにという気持ちも・・」

「残念です。無念ですよ・・」

「やはり、作られた駒である私では、想いの強さでは人間にはかなわなかったのでしょうか・・」



マァム
「アルビナス、あなたはやっぱり女性だったんだわ」

「あなたのハドラーへの想い、それはきっと」

「人が、愛と呼ぶものだから・・」



ポップ
「ハドラー。あんたに見とれちまったんだ」

「仲間と一緒に力を合わせて、必死に、必死に頑張りぬいてよ・・!!」

「おれたちと、どこが違う!?」

「同じじゃねえか!!!」

「仇を助けようとして死んじまうなんて、あの世でアバン先生に会ったら、怒られるかな?」

「いや・・怒らねえや」

「きっと、おれの気持ちをわかってくれるさ・・!!」



ハドラー
「人間の神よ。魔族のオレが初めて祈る。この男だけは生かしてやってくれ・・!」

「オレのような悪魔のために、ポップを死なせないでくれ、神よ・・!!」

「人間の神も、なかなか粋なヤツのようだぞ」

「オレの死に場所を・・。この男の腕の中にしてくれるとはな・・」



ダイ
「力が正義、常にそう言っていたな、バーン!!」


「これが、これがっ、これが正義か!?」


「自分より強い力でブチのめされれば、お前は満足なのか!?」


「こんなものが・・」


「こんなものが正義であってたまるかあぁっ!!!!」





この辺は、今になって読み返しても泣けてくるんだよなあ。




(´;ω;`) トシ取ったら、さらに涙もろくなることを知った・・。


勇者ダイって、どんなヒーローだったんだろう。
どの辺がカッコいいのか、私たちに何を教えてくれたのか、考えてみようか。


個人的には、この作品の全体的なテーマは、


「正義とは何か」


「勇者とは何か」


そんなイメージだったなー。




序盤からアバン先生がポップやマァムに


「修業で得た力は、他人の為に使うものだと思います」


「力無き正義もまた、無力なのです」


って言ってたし。



ダイは、モンスターを虐げる人間達や、

自分が純粋な人間でない故に、人間から恐れられることに悩んでいた。



だが、それら全部をひっくるめて地上に生きるものすべてが愛しいから、


「お前を倒して、この地上を去る」


この名ゼリフが出たんだよね。




ダイに対するラスボスの大魔王バーンは


「力こそが正義、この世の絶対的な真理だ」


「地上の生物がどうなろうと、どうでもよい、太陽を手に入れる」


そう言って譲らなかったけど。



結局は、


「こんなものが正義であってたまるか」


これには、確たる反論はなに一つできなかった。




(;´・ω・ `) ダイとバーンの闘いは「他人より優位に立つことは幸せなのか?」っていう問答だったのかもしれない。



バーンの「力が正義」の元になっていたのは、神々への恨みだったと思う。



「神々は人間に地上を与え、魔族と竜を魔界に押し込めた」


「人間の平和も、神々の力によって守られているに過ぎない」


「だから、今度は自分が力で地上を消し去り、太陽を手に入れるんだ」


「この世界は弱肉強食。人間も、魔族も、竜もみんな同じだ」



数千年前に、人間と魔族と竜は戦争ばかりしていたため、

神々は3種族が滅びないよう、体力に優れた魔族と竜を魔界に落としたらしい。



(;´Д`) 竜の騎士も、完全には3種族の裁定ができなかったみたいだな。




ダイ達の生きている時代にまで、

ずっとそれを引きずっていたからこそ、

バーンのように「力がすべてだ」という価値観の大魔王が誕生してしまった、って感じなんだろうな。




生きていくためには、他に勝つしかない。

人間と魔族と竜が覇を争う世界で、殺らなきゃ殺られる。


ダイの世界の歴史では、人間、魔族、竜の間で、ずっとそれが繰り返されていた。 

神々ですら、それを解決することはできず、種族の隔離しかできなかった。


そして、バーン様やヴェルザーは、その選択に対して憎悪を燃やし、地上の破壊や支配を目論んだ。




これは、現実の我々の世界でも似たようなものである。



現実世界に神がいるかは知らないけど、

我々は理不尽に生まれて、

理不尽な競争をして生きていかないといけない。



いまだに、戦争をしている国もある。

私たちだって、巻き込まれて命を落とす可能性はある。




本当にそれが生物の、人間の限界なのか。


どうして、デルムリン島のみんなのように、穏やかに暮らすことができないのか。



力で他者を潰すことが真理なのか。


そんなものが正義であってたまるか。



いわば、



「自分の力をどう使うか」


「弱い者に対して、どう向き合うか」


「どうやったら、他人と一緒に幸せに生きていけるのか」


「そのために大事なものは、何なのか」




そういう問いを投げつけて去っていったヒーローが、

「勇者ダイ」だったと思うんだよね。




(;´Д`) ダイは「生きるをする」ということを考えさせてくれた勇者、ってイメージなんだよなあ。




新アニメの最初のオープニングで、


「なあ、まだ信じてもいいか?」

「どこへ向かう旅だとしても・・」


って歌からのタイトルロゴ「ダイの大冒険」が出ての青空~星空のイントロ部分。



(´;ω;`) これ、ダイの旅路に似合ってる気がして、聴くたびに泣けるんだけどな・・。




そのダイは、ラストで行方不明になってしまったけど。

かわいそうだったと思うかな?




私は、リアルタイムで最終回を読んだ時は、かわいそうだと思ったんだけど。

今は、あんまり思わなくなった。



当時のドラクエの勇者たちも、

ラストは行方不明になったり、仲間との別離を経験した人がいたけど、

基本的にはハッピーエンドだったと思う。



(;´Д`) 3の勇者ロトは、仲間かどこかの女の子と結ばれて子孫を残していたし。



ドラクエ6では、バーバラが消えてしまって可哀想だったけど、

よくよく見たら、エンディングの最後で、

仲間たちがペガサスに乗って天空の城に会いに行く未来が視えていたしね。



(;´・ω・ `) そして、6主人公がゼニスの城に置いていった武器防具が、天空装備になったのだな。



ダイもそんな感じで、


「行方不明にはなったけど、その後にみんなと再会できたのは確定的」


そういう、「描かないけど、彼らの未来は明るいよ」みたいな、爽やかエンディングだったと思うんだよね。




そして、

バーン戦前にレオナが


「いつの日か、ダイ君がときめく気持ちで世界を駆け巡れるその日のために、負担を軽くしてあげなきゃ」


みたいなことを言っていたので。



「ダイが純粋な気持ちで駆け巡ることができるような世界を作るのが、ポップ達の使命」


「それが出来た時、ダイが帰ってくるような気がする」



そんな印象があったんだよなあ、なぜか・・。



(;´Д`) ダイは行方不明になったけど、サワヤカENDだったんじゃないかな?





今後、幻となった最終回の続きの続編、魔界編が実現するかは不明だけど。


今回の新アニメ化で、今の時代の小学生とかもダイの大冒険を知っただろうし。



20年後の2040年とかに、



老人ワイ
「おまいが子供の頃にアニメやってたと思うんだが、ダイの大冒険って知ってるか?」



2010年前後生まれ
「ああ、観てましたよ、かなり昔の漫画のアニメ化で、面白かったですね」



(;´Д`) ・・こんな会話、してみたいけどなあ。



(;´・ω・ `) 友達や同僚は、親子二代で観てるってヤツ、結構いるんだよな~。




とりあえず、最後に、


新アニメ2020年版の制作陣さんにお礼を言って〆としましょうか。





原作ラストまで完走するダイの大冒険のアニメが観れるなんて、

20年前はマッタク思いもしませんでした。



1話の15年前のアバンVSハドラーが無刀陣+アバンストラッシュでフィニッシュだったり、

とんでもねー原作愛とコダワリが見られて、まさに脱帽でございました。




2年間、お疲れさまでした・・。



(^ω^) ありがとうございましたぜ!!





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ドラクエ漫画の金字塔!!
『ダイの大冒険』を読み直そう!!