ポーンだったヒムがハドラーの銀髪になったシーンって、最高にかっこいいしグッと来るよね?【ダイの大冒険】

昇格(プロモーション)したヒム
「オレにこんなものがついていたのか。こんな、まるでハドラー様みてえなものが・・!」
→地味に名シーンだよねコレ。


今日は、ダイの大冒険ネタです。



(;´・ω・ `) ハドラー親衛騎団のひとり、ヒムの昇格が泣けたという思い出話。



ダイの大冒険は、感動シーンが多い漫画だった。


でも、泣けるシーンとか、かっこいいシーンは数あれど。




「一番『グッと来る』名シーンは?」


と言われれば。




それは、ヒムが銀髪になる場面だったと思う。




ダイとハドラーが「真竜の戦い」をしている最中、ヒムはヒュンケルにやられてバーンパレスから落下した。


そして、地面に激突したダメージだけでなく、禁呪法で命をくれたハドラーが死んだこともあり、


ヒムは「一度は確実にくたばったはずだった・・」のだが。


気が付いたら蘇っており、ヒュンケルにやられた胸の傷も治っていた。



ヒュンケルいわく


「ハドラーの生命が、ヒムに宿ったとしか思えない!」


ということだったが。



ヒムのひび割れた頭部が砕けて、銀髪があらわになった時のヒュンケルのセリフ!



「・・!!!」


「ハドラー!!!!」




(;´Д`) このヒュンケルの反応、メチャクチャかっこいいと思ったんだが。



(´;ω;`) 銀髪になったことに気付いたヒムが、その髪を「ギュッ」って握りしめるところもね。

銀髪ヒムはハドラー親衛騎団の魂が宿り、新たな生命体になったんだが。
ハドラーとアルビナスの子、って考えると泣けるかもしれない。

この後、ヒムはヒュンケル(HP21しかない)と戦ってカウンターでやられるけど。


ヒュンケルはヒムにトドメを刺さなかった。




「おまえの命は、もうおまえ一人のものではないはずだ!!」


「おまえには、ハドラーと親衛騎団の命が宿っている」


「おまえには、仲間たちの分まで生きる義務があるはずだ!」


「・・生きろヒム! オレたちと共に!!」




この言葉を聞いて、ヒムは涙を流し、マキシマムとの戦いを経て、ダイ達の仲間になっていきましたな。




再起不能になったヒュンケル
「代わりに素晴らしいものをつかんだ。新たな友をな・・!」


ヒム
(そうだ。こいつの傷は、オレのためのようなもの・・)

「お前が倒すはずだった相手は、オレが全部片づけといてやるぜ!!」



(;´・ω・) ヒムがミストバーンをボッコボコにした動機は、コレである。




こうして、命を繋いだヒムはダイ達の仲間になり、最後にバーン様を倒した後はデルムリン島で幸せに暮らした、と思われるのだが・・。


死んでいった親衛騎団のことを考えると、ヒムが幸せになったのは泣けると思う。




アルビナスが


「想いの強さでは、私は人間にはかなわないのでしょうか」


って言ってたけど。




「仲間全員の魂が合わさって、一個の生命体が生まれた・・」


これは、人間が子どもを作るのと同じようなもんだったと思うし。




「想いの強さでは、人間にかなわない?」


「ああ、アルビナスは悲観してたけど、そんなことなかったんだな」


そう思った読者は、割といたんではないだろうか?




ヒムが復活してきたことで一番報われたのって、


「想い」に対してこだわりを見せていた、アルビナスだった気がしないでもないんだよね。




(;´・ω・) 銀髪ヒムは、ハドラーと親衛騎団の忘れ形見なんだけど。


(;´Д`) ハドラーとアルビナスの子でもあったと思う。

グランドクルスで身体が崩れたヒムをポップが救出したのも泣ける!
ハドラーを助けられなかったけど、その生まれ変わり(?)は助けることができたのだから・・。

あとは、アレですな。


ヒムの最後の活躍は、ダイが竜魔人になって真・バーンと最後の戦いをしている最中だった。



バーンとの戦いのクライマックスで、ダイ以外のメンバーはバーンパレスの中心部へと落とされてしまった。



バーンパレスは制御不能で落下しているので、


「そのままだと地表に激突して全滅だ!」

「だが、バーンパレスの外殻をぶち抜いて脱出する方法が無い!」

「どうする!?」


ってシーンでしたな。




魔力炉と同じ素材だった中心部から脱出するためには、最強クラスの闘気技グランドクルスを使うしかない。


高威力が出せないアバンと、再起不能のヒュンケルが

「私がやります、いやオレがやる・・」

と揉めている時、ヒムがグランドクルスを試みることになる。


だが、あまりに強烈すぎる破壊力のため、オリハルコンの身体でさえも耐えきれなかった。



「ヒュンケル、見損なうなって・・!」


「てめえが不死身なら、不死身なら・・」


「オレもまた不死身だぁーーっ!!!!」



自身の強烈な光の闘気を放つグランドクルスにより、身体が崩れるヒム。


身体を半壊させながらも、巨大な十字の突破口を開き、みんなはルーラで脱出できた。


地上に生還したチウは、ヒムは死んでしまったと思ってたけど。


みんなを連れてのルーラはアバン先生が行い、ポップがヒムの救出をしたんだよね。



(;´Д`) ヒムも、無事に生還しました。




描かれてないけど、アバン先生とポップは、


ヒムがグランドクルスを放った後の数秒で、以下みたいな会話をして役割分担したのかもしれない。



アバン先生
「いかんっ、あれでは身体が・・!」


ポップ
「お、おめえっ・・!!」


ヒム
「オレもまた不死身だーっ!!」


ポップ
(やべえ、あいつ死んじまう!)

(おれが助けますから、先生はみんなを!!)


アバン先生
(わかりました! ポップ、必ず彼を・・っ!!)


ポップ+アバン先生
「いまだっ!! ルーラ!!!」



・・みたいな。





しかし、ここでポップがヒムを無事に助けることができた、ってのは意外と泣けると思う。


ポップは、キルバーンのダイヤのナインから、自力でハドラーを助けることはできなかったから。



(;´Д`) アバン先生が助けてくれたけど、ポップを生かそうとしたハドラーは死んでしまった。



グランドクルスチャージ中のヒムの


「お前らはオレの戦友たちにそっくりだ」


「もう、誰一人として・・」


「悲しい顔にはさせたくねえんだよ!!」




この「そっくりだ」は、ポップがハドラーに言った



「あんたたちとおれたちと、どこが違う!?」


「同じじゃねえか!!!」



これと同じ意味合いのセリフだったと思う。




そして、ポップは灰となったハドラーに


「あんたは、仲間だったぜ・・」


「おれたちの・・な」


って言って、涙を流していましたな。




つまり、ハドラーの生まれ変わりであるヒムが


「見たくない!」と叫んだ「悲しい顔」というのは・・。




ハドラー死亡に涙を流したポップの顔だった、とも受け取れる。




こうやって考えていくと、ポップが最後にヒムを助けた時。


ハドラーは助けられなかったけど、その生まれ変わり、魂を受け継いだ者をキッチリ守った、ってのは・・。


かなり泣かせてくれるんじゃないだろうか??




ポップは、自分たちを救おうとしてくれたハドラーが死んだことに涙していた。



ヒムはそのことを知らないけど、


「もう二度と、悲しい顔は見たくないんだ!」


と言ってくれた。




そして、またしてもポップと仲間たちを助けるために自爆技を仕掛けて死にかけたヒム(ハドラー)を。


ポップは今度こそ救うことができた・・と。





ポップ
「よかったなァ オイ! 永久欠番だってさ・・!」


ヒム
「ひでえなあ、隊長さん・・」

「ちゃんと生きてるよォ・・!!」




(;´Д`) ヒムは鼻水たらしてたし、一見するとギャグにしか見えないシーンなんだけど。




「ちゃんと生きてるよ」




ハドラー様と親衛騎団のことを想うと、これは実は・・。




(´;ω;`)  クソ泣ける展開だったと思う。





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ドラクエ漫画の金字塔!!
『ダイの大冒険』を読み直そう!!