ベジータと未来トランクスの別れは泣けるけど。ピースサインをする程の仲になったのはいつ?【ドラゴンボール】

ベジータは、いつトランクスを大事な存在だと思うようになったのか考える!


今日はドラゴンボールネタです。



(^ω^) ベジータ様と、未来トランクスの関係について考えてみる!



人造人間編の最後。

未来に帰ろうとするトランクスを、悟飯やベジータたちが見送るシーン。



アニメのドラゴンボールZでは何話だったかというと・・。

193話の「新しい日々・・父さん!ボクがんばる」でしたね。



ヤムチャ様のおかげで、トランクスはベジータに対する考えを改めた。

ベジータに笑顔を見せ、ベジータもピースサインで見送る・・。



・・これには泣けたんだが。


(;´Д`) 疑問点もあるんだよね。




メカフリーザ戦~セルゲーム終了までの間の人造人間編において・・。

別にベジータとトランクスは仲良くなかったのである。




人造人間編序盤のトランクスは、妻子の安全を顧みないベジータに幻滅していた。

「イヤな人だけど、死なせたくない」とまで言っていた。



だが・・

「自分がセルにやられたとき、ベジータがセルに向かっていった」


この事実によって、

「母さんの言った通りだ、父さんは冷たい人じゃなかったんだ!」


って、ウルウルしていましたね!




トランクスがベジータを見直していく理由は、コレで明白。




しかし・・。


ベジータは、いつトランクスを大事な存在だと考えるようになったのか?

コレが、ちょっとわからないんですよね。



ブルマと赤んぼトランクスが、ゲロのエネルギー波で死にそうになった時。

ベジータは他ならぬ未来トランクスに「オレはそんなこと興味がない」と言い放った。

人造人間編の初頭では、ベジータは家族のことなんてどうでもよかったのです。


未来トランクスの正体がわかっても、それは同じ。

じゃあ、なんでセルゲームのラストで息子のためにセルに特攻したのだろうか??




ベジータは、家族なんて知ったこっちゃない男だったのに。

どうしてトランクスが殺されたときにブチ切れ、別れの時にピースサインをしてくれたのか!?




これは何故なのか?


(;´Д`) ベジータの心境の変化を、少し考えてみよう!

ベジータはいい人だったのではない。
トランクスのせいで丸くなったのだ。

正直なところ、人造人間編のベジータはまだ悪党であったと思う。

19号がやられた後、ピッコロにボコられて逃げたドクターゲロを追跡中に、トランクスは未来ブルマの話を思い出す。



「死んだお父さん? いろいろ悪いことをしたわね・・」

「いまごろ地獄にいるのはまちがいないわ・・」

「でも、いいところもあったのよ」

「プライドがたかくてハッキリしたやさしさを見せる人じゃなかったけど、わたしにはわかるの・・」



だが、トランクスは次のように言い放つ。



「あいつは良いところなんかかけらもない!」

「母さんと、赤ん坊のオレを助けようとしなかった!」

「心底ワルなんだよ、あいつは・・!!」




トランクス的には

「死んだ父さんは地獄に行くようなワルだった」

という認識はあったようです。



でも「いいところもあった」というブルマの言葉を信じて、期待を抱いていたのでしょう。




だが、人造人間編の序盤では、ベジータは「家族が死のうが関係ない」と言い放つような大悪党でした。

そして、トランクスの父への期待は、木っ端みじんに打ち砕かれることになった・・。


・・という展開でありましたね。




よって。

「ベジータは、実はいい人だった」

この考え方は、正しくはないのだと思う。




未来ブルマも、トランクスのために闘ったベジータの話を聞き

「あいつ、そんな一面があったんだ・・」

と言っていたので。



「お父さんにも、いいところがあったのよ」というフォローは・・。

死んだ父に興味津々なトランクスを傷つけないための方便だったのでしょう。



(;´Д`) 大人は嘘つきだ?



人造人間編初頭のベジータは、まだまだ家族が死のうがどうでもいいという悪人でした。

それがセルゲームのラストで、息子のために闘う「いいひと」になった原因は・・?



それは、やはりトランクスとの絡みによって。

ベジータの心情が変化していったのだと思う。

ベジータのことを大切だと思ってくれる人は、今まで誰もいなかったという現実。

とりあえず、人造人間編までのベジータの環境を考えてみる。



思えば、ベジータの身を案じてくれる人は・・

人造人間編の開始時点では、誰もいなかったと思う。



そもそも、ベジータという男は・・。



幼少期に、フリーザによって父のベジータ王を殺されている。

フリーザはベジータのことなんか、奴隷としか思ってなかった。



ベジータ王も、フリーザが第二形態に変身する時のアニメの回想で。


「王子のことなど、どうでもいい!」

「オレが気にくわないのはフリーザの態度だ!!」


と、ベジータのことなんかどーでもいい、と言い放ってしまっています。



ベジータは、実の親からも、引き取った人(?)からも、大切に思われてはいなかったのです。



そんな荒んだ状況で、彼がどう成長していったかというと・・。



ラディッツに対して「あんな役に立たんやつはもういらん」

ナッパには「動けないサイヤ人など必要ない」

リクーム戦で助けてくれた悟飯に「お前らの甘さにはヘドが出る」



(;´Д`) ・・こうなっても、仕方ないよね。



ナメック星でフリーザとの闘いが終わった後は、地球に住むようになった。

ブルマと赤んぼトランクスがいるけど、南の島でブルマは

「いまは一緒に住んでいるわけじゃない」と言っていたので。

ベジータは人造人間対策で修業するため、カプセルコーポレーションには居なかったようです。

つまり、ブルマとベジータは、そんなに一緒にいたわけではない。



ブルマがベジータを心配してくれていたとしても、ベジータはそれを知ることは無かったように思います。




・・うん。

ベジータは幸が薄い。




実の親からは愛されず、上級戦闘員という名の奴隷として30歳まで過ごす。

ラディッツやナッパという仲間も信頼できず。

せっかくできた妻子とも、共に暮らさない。



しかし・・。

そんなベジータに。



生まれて初めて、

「あなたに死んでほしくない」

と言ってくれる相手が現れることになる。

ベジータとトランクスは、精神と時の部屋の修行で打ち解けたわけではない?

ベジータ
「くだらん。オレは家族のことなんか興味がないんだ」


トランクス
「あいつは心底ワルなんだ!」



こういう難しい状況になったベジータとトランクス。



彼らは、悟空の手によって、精神と時の部屋に2人で放り込まれることになります。




そこで、どんな会話があったのかはわかりません。



でも、ベジータがトランクスのことを普通に名前で呼ぶようになったので。

「お前がオレの息子だということは、もうわかっている」

みたいなやりとりだけはあったのでしょう。




ただ、ドラゴンボール超では一緒に修業していた・・。

というエピソードもあったのですが。

原作においては、この2人は一緒に修業していないと思う。




「父は中に入って2か月ほどで、すでに超サイヤ人の限界を超えたようでしたが・・」

「納得がいかないらしくて、いままで時間がかかってしまったんです・・」



この「ようでした」「いかないらしくて」・・

という言い草だと、憶測のようなものがかなり入っているからね。




トランクスは、遠目からスーパーベジータの誕生を見守り、自身も倣ってスーパーサイヤ人第二段階の変身ができるようになった。

だが、ベジータが部屋から出ようとしないので「納得してないのだろう」と付き合い、黒歴史のムキンクスの習得などをした。

ってことだと思う。




だから、精神と時の部屋で親子関係を温めた・・。

それはあり得ないと考える。




じゃあ、いつなんだろう?


(;´Д`) ベジータが、トランクスに対して考えを改めるのは?




たぶん、この後。



第二形態セルとの闘い



1人で精神と時の部屋に入ってる時。



ここしかないのだと思う。

第二形態セル戦の「地獄のような未来はもうたくさんだ」このセリフが、意外と重要だったんじゃないだろうか。

まだまだ打ち解けていない、ベジータとトランクスの親子。

2人は、第二形態セルの元に向かい、対立することになります。



「完全体になりさえすれば・・」

セルのこのセリフを聞き、ベジータは完全体化に協力するダメ親父と化す。



当然、トランクスはベジータと対立します。



「情けないやつめ。どう強くなるのか見たいと思わんのか」


ベジータのこのセリフに、トランクスはこう返していく。



「オレはそんなもの見たくない・・!」

「地獄のような未来はもうたくさんだ」

「父さんを倒してでも、オレはヤツの完全体化を阻止してみせる!!」



しかし、ベジータはトランクスのことをナメ腐っていた・・。



「くっくっく。貴様に父親が攻撃できるとは思えんがな」



ベジータは「家族なんか興味ない、どうでもいい」と言いつつ。

「親子の情」みたいな概念は、しっかりと理解してはいたのです。



(;´Д`) 感じてはいないが、知ってはいたのでしょう。




だが、トランクスはベジータの予想を越え、父を撃った。



どうして、トランクスはベジータを撃てたのか?

それは、必死だったからだろう。



セルが完全体になって自分たちの力を上回ってしまったら・・。

世界が滅んでしまう、というのは当然だが。



そうなった場合・・。

真っ先に殺されるのは、ベジータなのだから。




あの一発に込められた意味は・・。



「父さんを倒してでも、オレはヤツの完全体化を阻止してみせる!!」

=

「あんたに死んでほしくねえんだよ。だからオレはあんたを倒す!」



ということだったんだと思う。





よーするに。



ハッキリとした言葉はなくとも・・。

これがベジータの人生の中で、初めて

「あなたは大切な人です」

って言ってもらえた瞬間だったと思うんだよね。




(;´Д`) ある意味、親子のキャッチボールだった??




結局、セルは完全体となり、スーパーベジータ(笑)は敗北。

トランクスがムキンクス化するも、やっぱり負ける。



この時、仙豆で回復した後、再び戦場にベジータとクリリンが戻ってくるが。

ベジータの方がスピード速そうなのに、クリリンと一緒に戻ってくるんだよね。



(;´・ω・) なんでだろうね?



これは、クリリンが何らかの話をベジータにしていたんじゃないかと思う。


「トランクスは、お前を助けようとして一人残ったんだぞ!」

「ベジータ! あいつが死んだら、お前のせいだからな!!」


これは勝手な妄想なんだけど、お人よしのクリリンなら、有り得そうな気がする。




まあ、それは置いといて。

セルゲームに向けて、仕切り直しとなるZ戦士たち。



ベジータは今度は1人で精神と時の部屋に入る。

今度は、トランクスがいない・・。



前回と違う1人での修業の合間に、色々と考えることがあったんじゃないだろうか。



ベジータは家族のことなんかどうでもよかったんだけど。

親子の情みたいな概念は、理解してはいた。


ベジータはアタマも切れるんだし、修業中にセルとの闘いを反省して思い返す際、トランクスのことも少しは考えていたんだと思う。




トランクスが自分を撃った理由の根本にあるものは、なんだったのか?

=ベジータに死んでほしくないから。



そして、気絶した自分に代わって完全体セルに挑んだのはなぜか??

=ベジータに死んでほしくないから。




2度目の精神と時の部屋の修行を、今度は1人で1年続けて。

素直に認めることはできなくても・・。

なんとなーく、わかってきていたのではないだろうか?



自分は、トランクスに愛されている、と。



そんなトランクスが、復活した超完全体セルにやられて・・。

ベジータの中で、何かがはじけてまざってしまった。



(;´Д`) そして、あの行動に出たんじゃないかなあ。

☆まとめ☆
ベジータは、いつトランクスを大事な存在だと思うようになったのか・・?

人造人間編初頭のベジータは、基本的に薄情な悪人である。



彼の幼少期からの環境を語ると・・。

フリーザどころか、ベジータ王も、ベジータのことは大事に扱っていなかった。

そのせいで、ラディッツとナッパら、仲間を大切にする心は育たなかった。

当然、地球に来た後のブルマと赤んぼトランクスに対する愛情も持っていない状態でした。



未来ブルマの「ベジータにも、いいところはあったのよ」

っていうのは、トランクスを失望させないためのウソである。

後に「そんな一面もあったんだ・・」って驚いていることから、明白である。




(;´Д`) よくそんな大ボラが吹けますね・・。


(^ω^) しかし、母親としては正しい判断です。




そんな流れで。

人造人間の初頭のベジータとトランクスは、仲が悪かった。


というか、ヤムチャ様のフォローがなければ。

トランクスは最後までベジータを人でなしだと思ったままだった。




ベジータは

(^ω^) 家族なんてどうでもいい、すっこんでろwwww


トランクスは

(; ・`д・´) あいつは心底ワル、良い点は何もない!!




こんな状態のまま、2人は精神と時の部屋で修業する。

そこで打ち解けたわけでもない。




ベジータがトランクスの存在を大事に思い始めた最初のきっかけは、第二形態セルとの闘いだと思う。


「地獄のような未来はもうたくさんだ!」

=

「あんたに死んでほしくないんだ!」


このマゴコロエネルギー波を、ベジータはもろに食らってしまう。




さらに次の完全体セル戦で、ムキンクスはベジータを守るために闘った。

(ベジータは仙豆で回復した後、クリリンと一緒に飛んできたので、彼から説教された可能性がある)

この時点のベジータは悪人だが、親子の情という概念は理解できていた。




・トランクスがオレを撃ってでも完全体を阻止したかった理由は何か?

=ベジータに死んでほしくないから。



・なぜ、あいつはオレを助けるために完全体のセルに挑んだのか?

=ベジータに死んでほしくないから。




ベジータは、1人で精神と時の部屋に入っている時、実はこのようなことを考えていて・・。


トランクスに対する心境の変化があり、そして無意識下でだが、家族への愛情が芽生え始めた・・。



(*´Д`) ・・ってことだと、思いますね!




ここまで長々と書いてきたけど・・。



ようは


「ベジータに愛を教えたのは、実はトランクスだった」


・・という考え方ですwww

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