原作の未来悟飯って、ベジータを助けようとして片腕を失ったんじゃね?【ドラゴンボール】

未来の孫悟飯は片腕を失っていた。
アニメではトランクスを守ったのが腕がない理由だったけど、漫画版ではいつ隻腕になったのか?

腕を失ったときのことを振り返る未来悟飯の場面。
「あのとき」ってのはいつなのか?
そいつを考えてみましょう!

引用:鳥山明
『ドラゴンボール完全版 34巻 235ページ』
今日は、ドラゴンボールネタです。



タイムマシンでやってきたトランクスの世界。

人造人間が暴れている未来での、孫悟飯のお話。



通称:未来悟飯は、未来トランクスの師匠。

そして、隻腕のかっこいいZ戦士として描かれたわけですが。




原作の漫画では、いつ腕を失ったのかがハッキリとわからないんだよね。




「仙豆さえあれば、その腕も元に戻ったのにね」


ってトランクスに言われた後、空を見つめる未来悟飯。


「あのとき逃げられただけでも幸運だと思わないと・・」




その「あの時」に腕を失ったのだが。

それはいつだったのか?




今回は、そいつを考察していきたいですね!

アニメ版の未来悟飯は、トランクスを守って腕をなくした。
でも、原作漫画版ではもっと前に片腕になっている??

青い風のHOPEのテレビスペシャル。

「絶望への反抗」において・・。

悟飯は18号の攻撃からトランクスを守って左腕を失った。




しかし、原作の漫画において。

トランクスは悟飯の腕の負傷とは関係ないのだ。




まず、修業中の未来悟飯とトランクスの会話。



「あと何か月かしたら、オレも追い抜かれそうだ」

と褒めてくれる悟飯に対して・・。



「仙豆さえなくならなかったら、その腕も元に戻ったのにね」

トランクスの、この返しである。




自分のせいで腕が吹っ飛んでいるのに、こんな他人事な返答をしたとしたら・・。

トランクスは最低としか言いようがないww




この会話の意味は・・。

悟飯はトランクスの成長を喜び、トランクスは。


「腕が無事なら、悟飯さんだってもっと強かったのにね」


(褒めてくれるのはうれしいけど、悟飯さんに両腕があったなら、ボクに追い抜かれることなんてなかったはずだ・・)


・・って返したってことだ。



だから、原作漫画において。

悟飯の負傷はトランクスとは何の関係も無い。




それどころか、トランクスはまだ実戦を経験していない気がする。

テレビスペシャルでは、悟飯は積極的にトランクスを戦場へ連れて行っていた。

だが、原作漫画では??



「悟飯さんが行くんなら、ボクも行く!」


「ボクも、もうずいぶん強くなった!!」



「もうずいぶん強くなったんだから、一緒に行ってもいいでしょう!?」

・・的な感じである。 



このやりとりなら、ずっと温存されてコッソリ修業をしてきたんじゃないか、と思える。



そして、当の悟飯は、「17号に殺されかけた」という1年前の闘いの時より強くなっており、17号と18号に勝てる自信があったようだった。



「やられないように修業した、やられるのは貴様たちの番だ」

と。



実際には返り討ちに遭ってしまうが、


悟飯が1年前よりも大幅に実力を上げていたことには違いない。



そう考えると・・。

その1年前の闘いで腕を失った、ということでもないと思う。



セルに腕を吸収された時のピッコロさん曰く・・。

「片腕だと、バランスが崩れて厳しい」ようだ。

この時は弱気になる神コロ作戦でもあったわけだけど。



未来悟飯が1年前に腕を失っているのなら。


そこから1年がんばっても、あまり戦闘力が上がらない気がする。


むしろ、1年前より落ちてるんじゃないのか??



そんな状況で


「やられないように修業した!」


「やられるのは、貴様たちの番だ!!」


これは、ありえないと思う!!




つまり・・。

原作の未来悟飯が腕を失ったのは、TRUNKS THE STORYよりも、ずっと昔の話である。




1年前やそこらじゃない。



空を見つめながら、

「あのとき逃げられただけでも・・」

って回想するくらいの昔なのだ。




それがいつだったのかは、誰にもわからない。

読者のご想像にお任せである。




でも、なんとなくだけど。

こうだったんじゃないかなー、ってのはある。




そう・・。


未来悟飯は10歳前後の頃、

ベジータを守ろうとして左腕を失ったんだと思う。

未来悟飯も、セルゲームでの悟飯同様、人造人間の攻撃からベジータをかばって左腕を失ったのでは??

トランクスの未来の世界の同時期においても。
コレに相当するシーンがあったのではないだろうか・・?

引用:鳥山明『ドラゴンボール完全版 28巻 131ページ』
人造人間編のラストバトル、セルゲームにおいて。


超サイヤ人2になった悟飯は、復活したセルの攻撃からベジータを助けようとし、左腕を負傷した。




仲間を助けようとして、左腕をやられてしまった悟飯。


どこかで見た光景だな、と思ったら・・。

アニメで未来悟飯がトランクスをかばったのと似たシチュである。




未来悟飯も、本編の悟飯も・・。

人造人間との最終決戦は、右手一本で闘ったのだ!!




過去改変がある作品なんかでは、「歴史の修正力」ってのが出てくる。

ドラえもんのアレ。


「のび太の結婚相手がしずかちゃんでも、ジャイ子でも」

「子孫のセワシ君は絶対に生まれてくる」


みたいなやつね。






悟飯がもし・・。


「10歳前後の時、人造人間との闘いでベジータを庇って腕を失う」


みたいな運命を背負っていたのだとしたら・・。




メカフリーザ戦後に悟空と話すトランクス曰く、未来の悟飯は。


「今から3年後の闘いで、ベジータやピッコロたちが死亡」

「悟飯さんだけは、かろうじて逃げ延びた」


って状態だったらしい。




その「かろうじて逃げ延びた」っていう闘いこそ・・。


未来悟飯が「あのとき逃げられただけでも幸運だった」


って思い出していた闘いだったのではないだろうか??




その時、10歳の頃の未来悟飯は・・。

17号か18号の攻撃から、ベジータをかばって腕を失ったのでは?



そう、かつてリクームのイレイザーガンからベジータを救ったように。


残念ながら、ベジータはそのまま戦死。


悟飯は隻腕になったのだ。





そして、悟飯はベジータの息子、トランクスには詳細を語らない。



「なくなっちゃったものは、しょうがないさ」


「あのときに逃げられただけでも、幸運だったと思わないと・・」



そう言って、優しい目をするだけだったんじゃないでしょうか?

未来トランクスが変えたかった歴史とは、いったい何だったのか。
そして、彼が変えたものとは・・。

非業の死を遂げた未来悟飯。

その愛弟子、トランクスがタイムマシンで過去に来た理由。



それは、最初は歴史を変えるためだった。



「ボクは、あんな歴史なら、いらない・・!」

って。


(パラレルワールドになる、という結果になったけど)



トランクスが一番変えたかったことって、何だろう?



世界の平和はもちろん最優先事項。

もっとも大事だけど・・。



トランクスの個人的にはどうだったのか?

といえば・・。





言うまでもなく、父であるベジータを死なせたくなかった。


そして何より、尊敬するアニキ分である悟飯を助けたかった。


ってことだよね。





トランクスが来たことで、歴史の流れは変わった。

まず、悟空が心臓病で死なず、セルゲームの末まで寿命が延びた。



でも、トランクスが変えたのはそれだけではない。





「オレは一人で闘って死んだほうがマシなんだ」





そう言って手が付けられなかったオヤジを、ほんのわずかだが丸くした。

トランクスそのものが、父ベジータの人間性にとっての特効薬だった。




トランクスは悟空を生き延びさせ、悟飯を強くさせた。

さらに、ベジータの心境を変え、それが最終的には悟飯を援護させて、セルに勝つことができた。




しかし、本来たどるべきだった運命は・・。


ベジータは、人造人間に殺される。


悟飯は、ベジータをかばって左腕を失い、後にやはり殺される。


こうなるはずだったのだ。





・・

未来において。


ベジータは自分勝手な男のまま、

「かばいやがって。一人で闘って死んだほうがマシ」

とか言って。


腕のなくなった少年・未来悟飯の前で死んだのではないだろうか。





でも、本編ではそうはならなかった。

トランクスが来たことで、悟飯は強く、ベジータは丸くなった。



そして行われるセルゲームにて。

本来たどる歴史のように、悟飯はベジータを守って左腕を負傷。

そのままなら、悟飯は復活したセルに負けていたのである。



だが、ベジータがトランクスの無念を晴らすために・・。

そして、自分を助けた悟飯に謝り、借りを返すために。



超完全体になったセルの顔面に、渾身のエネルギー弾をぶち込んだ。

「一人で闘って死んだほうがマシ」

そんな男ではなくなっていたんだ!



それがセル撃破に繋がり、世界は救われた。






悟飯は、心臓病の薬で寿命が延びた悟空の手によって強くなった!


ベジータは、トランクスによって性質が変わって・・。

悟飯を援護し、彼らが殺される運命を捻じ曲げた!!




人造人間との闘いに決着をつけたのは。

すべてを始めた男・トランクスがいちばん守りたかった二人でした。



そして、その運命を導いたことで・・。

トランクスは二人を守ったのだ!!!!





・・

まあね、いささか妄想が過ぎるとは思うが。


私はこういう因縁話が大好きなので!!!



原作の未来悟飯さんは、やはりセルゲームの時と同様に。

未来ベジータを助けようとして腕を失ったのだろう、という意見であります。




そして、未来悟飯は腕を失った経緯を黙して語らず。


特に未来ブルマさんや、トランクスには口が裂けても言わず。


誰もその詳細を知ることは永遠にありません、と。




今後、スピンオフや新しい設定が出てもそう考えると思う。



(;´・ω・ `) 賛同者、いるかしら?



あくまでも、原作漫画版では、ということね!!

アニメの展開も好きだから、別に否定なんかしませんぜ!!!

☆まとめ☆
原作漫画の未来悟飯は、いつ腕を失ったのか??

①
アニメのTVSPでは、トランクスを守ろうとして腕を失った。

だが、2人のセリフをよく考えていくと、原作においてはそうではないらしい。



②
未来悟飯の実力を考えると、

原作漫画では、おそらく10歳時の最初の闘いで失っている。


トランクスの言う
「かろうじて逃げ延びた悟飯さんも・・」の闘い



未来悟飯の語る
「あのとき逃げられただけでも幸運だった」の闘い


・・ということである。




③
原作の未来悟飯は、少年時代に腕を失っている。

だから、伸びしろがなくなった。

超サイヤ人レベル以上に強くなるのが難しくなってしまった。


これが、未来悟飯が「弱い」とか言われる理由だったりして。





歴史の修正力みたいな概念を持ち出してくるなら・・。


未来悟飯も、ベジータを守ろうとして腕を失ったのだと思う!!


その顛末が明らかになることはなく、トランクスも知らない。






以上、原作の未来悟飯が腕を失ったシチュについて。

勝手な考察でした!



(´;ω;`) なんにしろ、未来悟飯さんは泣ける!!!





ドラゴンボール考察!





ドラゴンボール戦闘力談義!