悟空の名言「だから滅びた」の意味は深いしカッコいいんだよね【ドラゴンボール】

スーパーサイヤ人孫悟空がフリーザに放った名セリフ!
「だから滅びた」のかっこいい点と泣ける部分を考えてみよう!


今日は、ドラゴンボールネタです!



(^ω^) 超サイヤ人となった孫悟空の、伝説の名セリフについて考えましょう!!




本日のお題は、「だから滅びた」について。



ブウ編の「本当にそうか?」と並ぶ名言と言われていますね。



(;´・ω・ `) 「アスペには意味が理解できない」とも言われてるな、ほんとにそうか??




ナメック星編における悟空とフリーザの最後の戦い。


20倍界王拳かめはめ波も通じず、特大元気玉が直撃してもまだ生きていたフリーザ。



直後にフリーザがクリリンを爆殺し、

悟空はスーパーサイヤ人に初めて変身することになる。



そして、フリーザと決着をつけるため、悟飯にピッコロを連れて地球に戻るように言うが・・。



フリーザ
「はーっはっはっは!」


「このまま逃がすわけがなかろう!!」



悟空は、デスビームで悟飯を撃とうとするフリーザの前に立ち塞がり、フリーザの腕を掴んで言い放つ!!



悟空
「いいかげんにしろ・・。このクズやろう・・!!」


「罪もないものを次から次へと殺しやがって・・!!」


「・・クリリンまで・・!!!」


「オレは怒ったぞーーー!!」


「フリーザーーーーッ!!!」




悟空はフリーザを殴りつけるが、フリーザは不敵に悟空をあざ笑う!



「偉そうなことを言いやがって・・!!」


「きさまらサイヤ人が、罪もない者を殺さなかったとでも言うのか!?」



そして、あの深い名言が飛び出すことになる。



「だから滅びた・・」




(;´Д`) かっこいい。





アニメでは何話だったかというと、

96話の「怒り爆発!!悟空よ、みんなの仇を討ってくれ」

でしたな。



(;´・ω・ `)  フリーザのセリフが、少し変わってるけど。



「サイヤ人が罪もない者を殺さなかったとでも言うのか」

これが

「サイヤ人が正しかったとでも言うのか?」

になっていますね。



(;´Д`) メイン視聴者である子供向けに、平易な感じにしたのかな?




ドラゴンボール改では、

48話「怒れる超サイヤ人!名乗りを上げろ孫悟空!」なんだが、

フリーザのセリフは変わったまんまですな。



新旧アニメの違いでは、

「オレが滅ぼしたんだ」の後に、Zでは悟空が拳を握るんだが。


改ではそのシーンがなく、

「今度はこのオレが貴様を滅ぼす」と即答していた、

って違いがありますな。



(;´・ω・ `) ここに関しては、改の方がZよりも原作に忠実だったのかもね?





悟空は、「だから滅びた」で、


「因果応報」ということが言いたかったんだろうね。





ベジータから惑星ベジータ崩壊+サイヤ人絶滅の流れを聞いているので。



「サイヤ人は、罪もない者たちをたくさん殺した」


「そういう連中は、ロクな死に方をしないのだろう」


「だから、滅んだのだ」


「同類のフリーザと争い、潰し合い、消えていったんだ」



そんな意味だったんだろう。




フリーザは「だから滅びた」への返しとして、


「オレが滅ぼしたんだ。サイヤ人は何となく気に入らないんでね!」


と言っていた。



悟空の返しは


「今度はこのオレが貴様を滅ぼす」


だった。




つまり、フリーザは


「オレが滅ぼしたんだ、オレが宇宙最強なんだ!」

(因果応報なんて無い。ムカつく連中を殺しただけなんだ!)



悟空は


「いや、やはり因果応報だよ。今度はお前の番だ」


「これから、同じクズのお前も消えるんだ」


「お前の嫌いなサイヤ人の手で、過去のサイヤ人たちと同じようにな」




悟空がこういう結論に至った理由は、なんだったんだろうね。



考えてみたら、悟空が会ってきたサイヤ人って、ガチのクズばかりだったな。




ラディッツ

「環境の良い星を見つけ、そこにいる連中を絶滅させて売るのが仕事だ」


「地球人の死体を100人積んでおけ。そうすれば仲間にしてやろうwww」


「騙されたマヌケめ。お前が実の弟だろうが、殺すことに何のためらいも持たん!!」




ナッパ

「グシャグシャに潰された息子を見た時の、カカロットの顔が楽しみだぜ!!」


「バカな仲間どもが死んじまってショックかあ~?」


「悲しむ必要はないぜ。貴様もすぐに仲間入り、あの世行きだ!!」




映画も含めるなら、ターレスも。



ターレス

「星をぶち壊し、美味いものを食い、美味い酒に酔う!」


「こんなに楽しい生活はないぜ!」


「カカロット! サイヤ人の面汚しめ!」 


「砂漠と化していくこの星のど真ん中に、お前の墓を建ててやろう!!」





(´;ω;`) 悟空がターレスに向かって叫んだ「おめえみてぇにならなくて済んだからなあぁっ!!」これは、泣けるんだよね。





でも、悟空はサイヤ人を完全に斬り捨てていたわけではなかった。



「カカロット、オレたち以外は全員殺されたんだ」


「お前の両親も、オレの親であるベジータ王も・・」


「フリーザを倒してくれ。サイヤ人の・・手・・で・・」



こう言って、ベジータが死んだ後、フリーザに対して



「オラも少し分けてもらうぞ、その誇りを・・」


「おめえ(フリーザ)に殺されたサイヤ人たち(両親)の為にも、おめえをぶっ倒す!」


と言っていたからね。



地球でラディッツが「オレたちの父親も母親も死んだんだ」と言った時も、


「・・・」と汗を掻いていたし。



(;´Д`) 横にいたクリリンも、悟空の両親の死を驚いている素振りを見せていましたな。




名前も顔も知らない両親。


「バーダックとギネがフリーザに殺された」


そのことに対するショックは、やはりあった気がする。




だから、悟空としては


「フリーザにいいように使われた挙句、殺されたサイヤ人たちや両親は可哀想だが、ラディッツやナッパを見るに、滅んでも仕方がなかった」


そういう感想なのだろう。




「殺されたサイヤ人たちに、父や母に同情はする」


「ベジータの涙に報いる。彼の民族への誇りは自分が受け継ぐ」


「今この時より、自分は地球人ではなく、地球育ちのサイヤ人を名乗る」


「だが、過去のサイヤ人たちの悪事は、絶対に許されない」


「だから滅びた」


「フリーザ、今度はお前が滅ぶ。それで終わりなんだ」





これが、「地球育ちのサイヤ人」が下した結論。



(;´Д`) 「だから滅びた」の一連の流れの意味は、こんな感じだったんでしょうな。





うーむ・・。


実に寓話的、教訓的ですな。





しかし。



この「だから滅びた」という言葉が印象に残る一番の理由は、


実はバーダック絡みだったと思うんだよね。




一見、勧善懲悪なセリフだった感もあるんだが。


それを超越した、何か深い意味があったような気もする。





(;´・ω・ `) 悟空とバーダックの親子と「だから滅びた」は泣けるという話をしてみます。



(;´Д`) 意外と深い話だったと思うんだよね、ナメック星編は・・。


孫悟空=カカロット
「だから滅びた(父も、母も・・)」
よくよく考えると、これが一番切ないんだよね。

悟空の「だから滅びた」は、

サイヤ人の悪逆非道ぶりに対しての言葉である。




つまり、「だから滅びた」は


破壊と殺戮、侵略を行っていた父。


バーダックへの言葉でもあったと思う。




(;´・ω・) 悟空とバーダックの考え方って、相容れないんだよね。




先述したように、

ラディッツの

「オレたちの父親も母親も惑星ベジータと共に死んだ」

ベジータの「貴様の両親も殺されたんだ」



これらの言葉に対する悟空の


「・・・」

「おめえに殺されたサイヤ人たちのためにも!」


って反応から、


名前もわからない実の両親への情愛は少しはあった、とは思われるんだが。




仮に、サイヤ人編の時点で悟空とバーダックが会っていたら、

兄ラディッツと同じように殺し合いになっていたと思う。




バーダック
「そしてこのオレは・・。貴様の父、バーダックだ!!」



悟空
「!!!!」



バーダック
「サイヤ人は星を侵略するのが仕事だ。カナッサ星やミート星と同じように地球も滅ぼそうぜ!」



悟空
「もういい・・!!」


「おめえがオラの父ちゃんだろうが何だろうが、関係ねえ!!」


「クリリンの言うとおりだよ。おめえは最低のクズやろうだ!!」


「オラはここで育った孫悟空だ!!」


「とっとと帰れ!!!!」




(;´Д`) 絶対に、こうなるだろ??



(;´・ω・) バーダックの戦闘力は1万あるから、ラディッツ編の悟空じゃどうしようもないな・・。




バーダックが改心しない限りは、

悟空とバーダックが仲良くするのは不可能である。




つまり、やっぱり

悟空の「だから滅びた」は、破壊と侵略を繰り返したバーダックへの言葉でもあった。




(;´Д`) 「だから滅びた」で、悟空は親父のことも斬り捨ててます。




実際、バーダックは「たったひとりの最終決戦」のTVSPで初登場した時。


バーダックチームが滅ぼしたカナッサ星に対して


「チンケな星だ」



ミート星を侵略するトーマやセリパに向かって


「ずいぶんハデにやりやがったなあwww」


「やつら夢中になって暴れてやがるなwwww」



こんなヒドいことを言っているので。


「だから滅びた」と言われても、仕方のないゴボウオヤジだったに違いない。




だが・・。


バーダックには、何も良いところが無かったのだろうか?



「たったひとりの最終決戦」のラストで、


フリーザと対峙した際のセリフが以下のものである。




「これで、全てが変わる」


「この惑星ベジータの運命」


「この、オレの運命・・!!」


「カカロットの運命・・」


「そして、貴様(フリーザ)の運命も・・」


「これで最後だーーーー!!!」





この「カカロットの運命」って、なんだろう?



これは、バーダックが未来視で見た息子の成長した姿。


「地球で仲間を作り、地球の民族に溶け込み、穏やかな生活をしている息子」


これだと思う。




バーダックが変えたかった「カカロットの運命」とは、

そこだったんじゃないのか?




つまり、バーダックは息子に



「カカロットよ、その姿はなんだ」


「サイヤ人として生きるんだ!」


「帰ってきてくれ・・。私のところへ・・!!」



とは思っていたんだよね。




(;´Д`) 意外だけど、TVSPの時点でも、バーダックは悟空に対する情愛や執着を見せていたと思う。




ということは・・。



バーダックはフリーザを倒した後、


カカロットを迎えに行くつもりだったのか??




(;´・ω・) 連れ戻さない限り、カカロットの運命は変わらんからな。



(;´Д`) セリパや「会いに行ってやるといい!」とか言ってた基地の惑星戦士の影響か?




ここで

「ラディッツの運命」について言及されなかったのは、

劇中では長男の未来を視なかった、というのもあるけど。



「サイヤ人としてのラディッツの運命は変わる必要がない」



からだったんじゃないだろうか?




(´;ω;`) 長男が忘れ去られていたとしたら、悲惨だけど。





さっきも言ったが、悟空が出会った同族のサイヤ人は、


肉親を含めてクズばかりだった。




ラディッツ
「地球人100匹の死体をここに積んでおけば、仲間にしてやるよwww」

「なに、無理だって? じゃあ、代わりに悟飯を殺すからwww」

「なあカカロット、一流の戦士ってのはな、家族を殺すことにためらいなんか持たないんだよ」

「見本を見せてやろうか。弟であるお前を殺してなwww」




ナッパ
「グシャグシャに潰された息子を見た時の、お前の顔が楽しみだよwww」

「お前の仲間はバカだらけだよなあwww ガキを守ろうとして無駄死にしたピッコロとか、チャオズがバラバラになって死んだのはショックだったりするのか?www」

「まあ、そう悲しむな、すぐにあの世で会えるからよwww」




ターレス
「カカロット、子供が親を殺すのがサイヤ人なんだから、大猿化して理性を失ったガキにお前が潰されて死ぬところを、オレに見せてくれww」

「お前が育ったこの星は、砂漠と化して滅んでいくんだよwww」

「安心しろ、お前の墓は、ここに建ててやるからなwww」





記憶は無い。

両親が、どんな人たちだったのかはわからないけど。



兄とその仲間たち、生き残りのサイヤ人を見る限り、

父も、母も、悪人だったのだろう・・。



そして、その悟空の推測は正しかった。

バーダックは殺戮を楽しんでいた。



ギネは戦闘にはろくに参加しなかったが、やはり同じ穴のムジナだろう。

「ラディッツはもう戦闘員だよ」

長男が侵略戦線に参加しても、それを肯定していたのだから。



悟空は

「サイヤ人たちのためにも、おめえをぶっ倒す!」

とは言ったけど。




下した結論は・・。


「だから、滅びた・・」




たしかにそうなんだ。

サイヤ人は悪いことばかりしていた。



滅ぼされたカナッサ星人やミート星人は、

バーダックチームを許すことはない。



「フリーザに命令されたから」



そんな理由など、言い訳にならない。

サイヤ人たちは、明らかに殺しを楽しんでいたのだから。





でも、カカロット。


君は知らない。


劇中の誰も知らない。




君の父親は、たくさんの罪もない者を殺した。


どう考えても天国にはいけず、地獄行きだろう。




ブウ編でピッコロが魔人ベジータに言ったように


「無理なんだ。お前は罪もない者を殺し過ぎた。肉体は無となり、魂は悟空と違う世界に運ばれる」


そういう死後しかない。




・・


それでも。


ホンの少しだったかもしれないけど。



父は君のことを、確かに気にかけていたんだよ。


最後の最後に、愛していたんだよ。




お父さんは、君のことを



「何の見どころも無い最下級戦士のクソガキに会いに行くヤツがいるか?」


「戦闘力たったの2。クズが・・!」



とは言っていた。




その様子を見たら、


愛情なんて無かったと思うかもしれない。





でも、フリーザに最後の戦いを挑む前に、


未来で成長した君の幻に向かって、


必死に手を伸ばしていたんだ。





「これで全てが変わる・・!!」



「フリーザを倒して、カカロットを迎えに行く!!」



「そして・・。カカロットの運命を変える・・!!」





(異星の連中と仲良くしているなんて、サイヤ人の生き方じゃないんだ!!)


(カカロット! オレのところに、帰ってきてくれ・・!!)




これを知っているのは、読者・視聴者だけである。




カカロットは、孫悟空は、

原作漫画でバーダックが登場するフリーザ様の回想シーンのセリフを借りれば、



「知るすべもない」 のだ。




そして、息子を想っていたとしても、

父が非道な男だったことには変わりがない。



「だから滅びた・・」



そう言い切られても、当然である。




でも、その中にも。


カカロットの言う


「だから滅びた」のサイヤ人の運命の中にも。




ほんのわずかだったかもしれないけど、


何か「あたたかいもの」があったんじゃないのか。





そして、そこから


「穏やかな心を持ちながら、激しい怒りによって目覚めた伝説の戦士」


スーパーサイヤ人が生まれたんじゃないのか?






父は、最後の最後に息子を想いながらも、


「命のありがたさを思い知るがいい」


この24年後の息子の言葉の意味がわからないまま、


「だから滅びた」の運命の中に消えていった。





息子は、父を「だから滅びた」としつつ、同情はしていた。


だが、巨悪に挑んだ父が抱いていた最期の想い。



「息子よ、お前の運命を変えたいんだ」


「地球人にならないで。サイヤ人のままでいてほしいよ」


「フリーザを倒して、きっと迎えに行くから・・」


「私のところに、戻ってきておくれ」



この想いを、息子は、


もはや永遠に知ることができないのだ。







・・

・・



この孫悟空と、バーダックの親子の、


哀しい物語こそが。





「だから滅びた」の最高にカッコイイ点であり、


そして、単なる勧善懲悪にとどまらない、


深くて泣けるところだったと思うんだよなあ。






ドラゴンボール考察!





ドラゴンボール戦闘力談義!